Naoto Kimura

2015.11.23

答えって単純。だってやってきた全てを吐き出す月だから。(12月に向けて)

こういう感じで僕の12月モチベーションに関して言及してくださる方もいるので。


(こういう投稿を)

【お客様、お客様になりえる方必読!】あのシーズンが来てしまいました。

http://naotokimura.tokyo/archives/2949(昨年のなんと40000PV以上読まれている)

僕が「12月は髪を切ろう!」と言う理由

http://bulk.co.jp/bloghomme/naotokimura/08185282(一昨年の。こだわる理由が書いている)

(一部。沢山の方が反応なさってくれて真に感謝です。フロントが「今日電話ヤバイです。」と連絡をくれました。ありがとうございます。)

普通に思うんだけど、12月頑張らなくていつ頑張るの?

僕は美容師なり始めの頃から教わってきていた事は…

「我々は尽くす職業。普通の人が休みの時に働くもの」

という今聞くとなんだがブラックな響きですが、僕は割とすっと心に入ってきていて、そういうもんだんだろうなー。とずっと思っていた。

「年末」というビッグイベントに立ち会うという事。

かつては新年を迎えるにあたって、髪を整え、身の回りを整理し、新年に備えるという風習があった様に思う。(大掃除などは未だ健在かと思います)

年々薄まりを感じていて、「えっ?!それっていいの?」と思う様に。

僕自身、年末には色んな断捨離を行い、メンテナンスしたい所(歯とか)の整理は行い、髪を切り、新年に備える。

そしてまた気持ちを切り替えて前に進む。

このルーティンは不動の開運行事の様に思う。

そう。人間って「切り替えるタイミングが必要」だと思っているからだ。

僕がこだわるのにはそういう所にあるし、そこをおざなりにするとなんだかダラッとしてしまう部分を感じてしまう。

僕は前に向いてもらいたいのだ。

普段行っている自制。1年の評価がこの月に表れると思っている。

毎年、4月に新チームに切り替わる。

今年のチームはこの2人だ。

特に左の「坂本」は2年目で僕の仕事をしてもらう様になってから7ヶ月しか経っていない。

僕の仕事はサロンワークだけでなく、アシスタントの仕事量も過酷だ。

昔から沢山の人に付いてもらい、仕事を行ってきた。

全然、仕事のペースを調節できなかったり、まるで「自分と同じだ」と言わんばかりの自分の価値観を押し付け苦しめた事も沢山あったと思う。

中には辞めていった者も、逃げ出した者もいた。

僕には「???」しかなかった。

1番辛かったのは…

「僕は育てるのに向いていないのかもしれない」

と自分で思ってしまった事だ。

「こうあるべきだ。こうだ。なぜわからない?!」

そんな思考が巡った。

「ゆとりかぁ。」なんて決めつけてしまったり、そういったジレンマの中で救いようのない自分がいた様に思う。

「人を預けられる」という事がこんなにも大きいものなのだ。という事を感じたのはもっと後の事だ。

仕事の在り方を根底から変える

特に妥協していたつもりは毛頭ないのだが、そういった日々の仕事をこなしていく過程の中で気付いた事がある。

「結局、自分が変わらないと何も変わらない」

と…

人に接し、人を扱う職業だからこそ自分を変える作業に取り組むべきだと考えた。

4店舗を管轄するマネージャー職。

そうした中、「店舗を回り、仕事を見せ、より良き店にしていく」という役割であるマネージャー職を与えられた。

僕が思う「マネージャー職」というものは、自分がどうこうという事ではなく、働いている人間がいかに快適に、伸びやかに仕事ができ結果に繋げられるのか?というものだと思った。

僕自身が生産性も低く、プレイスタイルが自分本意な仕事をしていては絶対的に周りが伸びる事などないと思っていた。

そういった色んなものが絡まって、サロンワークの在り方もどんどんストイックなスタイルに変貌を遂げた。

そう、周りにも配慮しなければならないのだ。

「圧倒的スピーディ、ハイクオリティ、ハイホスピタル」

色んな事に気を巡らせながら取り組まねばお客様からもスタッフからも評価を得られる事などできない。

与えられた2人のアシスタントを如何に効率よく、そして配慮を巡らせながら、そしてスキルアップさせながら、モチベーションを保たせながら…

考える事は山積みに増えた。

正直、世間的には常駐アシスタントが4〜5人いたとしても文句を言われないだろう内容ではあると思う。

だが、席も有限、人が周りにも配慮できる様にある程度のゆとりを持たせなければならない。

叶えられる人間になりたい。

そう考えた僕は、まず無理な予約を取る事からやめた。

そうして、毎年変わる新チームの中でちょっとした負荷をかけながら…

そして、できるだけメンタルやフィジカルな部分も考えながら育て、サロンワークにおけるルーティン、考え方をじっくりと。

もちろんクリエイティブにおける考え方はマストで、共に創作なども行いながら取り組んでゆく…

そうした日々の結果がこの12月に出ると思っている。

現にここ数年はついてくれたアシスタントを誰も失っていない。

全員しっかりとデビューを見送る事ができている。

これらを読むと「何故12月だけなのか?」という理由も腑に落ちるだろう。

歪みが生まれるからだ。

年間ずーっとモチベーションを保つのは至難の業だ。

毎日毎日仕事をしていく中で、ひたすらモチベーションを保ち続けられる人なんて稀だ。

ただ、一か月だけ。

このお客様が「転換を迎えるこの瞬間だけは全てを無にしてやってみないか?」

僕は毎年、12月になる時にはアシスタントに述べている。

新しいチームから7ヶ月かけて作り上げてきたルーティン。

それなりに自信もあるだろう。

その真価が問われるのもこれまた12月という事だ。

リミッターを外した時の皆の姿が見たい。

そして、それでいてホスピタリティの低下を招かない気の回り方が普段よりも多い中でできるのか?

これが僕の課題と僕にまつわるスタッフの応え方なんだと思う。

僕はかつてキャパオーバーの仕事を行い、自己反省を繰り返しながら一歩一歩進んできた。

普段の月はリミッター効かせた状態で仕事をしながら外した所で初めて真価が問われる。

そこで忙しかろうが何だろうが、サービスとクオリティの低下を招いてはならない。

色んな事を考えながら一年を過ごし、そこに対する評価を受ける月。

そして、いらっしゃるお客様方が改めて新しい年に備え髪を切り…

「今年も一年ありがとうございました。来年もよい一年になります様…よいお年を…」

とご挨拶ができる至福よ。

美容室には色んなドラマがあります。

airにいらっしゃる全てのお客様が来年に向けて気持ちを切り替え、そして素敵な1年を迎えられる様に心を込めて髪を切っていきたいと思います。

Category : コラム