Naoto Kimura

2015.4.19

僕が【彼女】を専属アシスタントに選んだ理由。

来店されるお客様の多くの方か「ブログ」を閲覧なさってて、その内容に関しての会話が非常に多いんですよね。

今日も専属アシスタントとお客様がブログについて会話してて、出てくるフレーズが…

A!!KA!!NE!!!だとか…

レジェンド・ヤハギだとか…

ユイ(ニシハラ)だったりとかして、横で聞いてたら思わず別席から言ってしまいました。

えっ?!もしかして嫉妬してるの?!

と…

専属アシスタント「マック!」(坂本綾)

確かに「マック!」に関してはあまり触れていませんでしたが、そうかそうか…と…(思ってないかもだけどw)

んで、その会話してたお客様の仕上げに入る際に…

「どうして彼女をアシスタントに選んだのですか?」

と聞かれたりして話してたんですけどそういう疑問って意外と多いみたいなんですよね。

その他の方にも多く聞かれます。

興味あるんですかね?

と、いうことでちょっとその辺触れてみたいと…

「ない様であるし、ある様でない。専属アシスタント選びの基準」

これに関しては非常に難しいですよね。

我が社も200人以上のスタッフがいて、依怙贔屓するわけにいかないですし、もちろん全員に対して責任をもつ立ち位置です。

「専属」という立ち位置で仕事をしてもらうにあたり、別に自由に決めれるワケではありません。

店舗も沢山ありますし、その店舗状況も大きく考慮した上で店長などと相談して判断します。

「人一人の人生の時間を費やすのは尊いもの」

と思っているのですが、やはり適正をジャストに見極めるのは至難の業です。

かつては何人もの人間をつけてきましたが、その中で去っていくものも沢山いて、ものすごく悔やみましたし、自己修正の必要性や価値観の変化、自分の欲求の満ち方。そんな要素もあい絡まって近年では去る者もおらず、無事また別の店舗へと成長した状態でリリース出来ているのが現状ですが、そういったものも全然簡単な道のりではなかったんですよね。

そんな所である種ルールみたいなものが…

・自分(僕)に依存しない人。

基本的に個人の専属につくと周りが見えなくなりがちです。

僕は一応組織の上の方にいる人間で、もちろん「全アシスタント」の事を考えなければいけません。

発言などを聞いていて「木村さんの専属やりたいっす!」

みたいな感じはとても嬉しいのですが、そういう感じだけだと非常に困ります。

常に「全体。airの事」を考えられる思考というか…

なんかそういったあからさまにストレートに見せてない人。ひいては…

「僕の事は別に好きじゃないんじゃないかなー?」

と感じる人を積極的に登用している気がします。

「A!!KA!!NE!!!」なんかは典型的な例ですよね。

そういったマインドの人はしっかり個人の仕事はしてくれるんだけど「依存」していないので、離れた時も優れたパフォーマンスを全体に提供してくれると思っています。

(マック!も同様な感覚を)

・彼女とはまともに仕事をした事もない。むしろそんな喋ってもない。なんだけど「全体行事」の時などに煌めくパフォーマンスを披露できる肝の据わった雰囲気。

マック!とはそんな大して働いた事はないのですが、全体行事などのアクションには目を見張るものがある事は分かっていました。

全体の前で積極的にパフォーマンスを披露できる人間は絶対お客様に対しても気配りが優れています。

そういう場面でモジモジしたり、スカしてみたりしてしまうタイプは僕の様に色んなワークスタイルがある人間には向いていません。

なんか振られたらサラッと返せてしまう。

そういった「肝」みたいなのは絶対的に必要です。

技術なんていうものは後からついてきます。

大事なのは物怖じしないでやる。空気を読める。そういったものが備わってると自然とお客様の気になる部分がわかると思っています。

日々くだらない様な事で感じる部分も色々あるのです。

・そんな中”辞めようとしている”という情報をキャッチした。

僕が働いている店舗ではなかったのですが、そういう情報を聞いた時、素直に…

「惜しい」

と思っていました。「人として」もですが、美容師として…

「もっと高められるのではないか?ちゃんと進めばairの財産になるのではないか?」

そんな風な感想をもっていました。

・そんな中いきなり相談に現れたw

まぁ、思っていたとしても店舗違いますし、全力でその店舗サポートするのが僕の仕事であり、使命です。

自分から余計な口は挟まない様にしていたのですが、なんとそこに登場するのは「妻」。(妻のいる店舗で働いていた)

妻から…「話を聞いてやってくれないか?」と…

妻も「惜しい」と感じていたんですかね。

・何故か話を聞きながら家メシ。その後、宿泊。

あ、もちろん妻いますので変な事はありません。

普通に妻交えて…

どうなりたいのか?どう思っているのか?

そんな会話をツラツラと…

彼女は休みの日に自腹でお金出してまで勉強しに行っていた事を初めて知る事になります。

どういう「夢」があって、こうしたくてどうなっていきたいのか?

非常に明確な答えをもっていてしかも…

その夢って充分今の会社で叶う領域のものだった。

そう…

「ヘアメイク」

という仕事です。

美容師とは別にヘアメイクの仕事を外でやる機会は充分に整っています。チャンスもあります。

ですが、彼女は…

「休みの日に外でお金払って勉強しに行っていた」

という現実を聞いてちょっと愕然としちゃったんですよね。

「僕は一体何をやっているんだろう…」

と…

見れてるつもりが全然見れてない。

そういう「ヘアメイク」というワードが入社する動機の大多数だというのにそういう理由で「辞める」という事を考えちゃうのか…

結構ガチ凹みしたんですよね。

10年以上365日の中の300日は撮影してた様な日々過ごしてて、最近は僕個人はやってなかったにせよ全体で考えると環境としては充分に整っています。

ですが、そんな一人間の欲求満たす事も出来ないレベルなのか…と…

僕が…

感じていた違和感の理由がわかった。今年の目標は「教育」まずは「部活動」でも始めてみよう。

https://naotokimura.tokyo/archives/5858

「木村部」という活動をしようと思ったのはこれが理由だったワケです。

「”環境”に甘えてきっちり腰据えて向き合うという事が全くできてなかったのではないか?」

そんな疑問が自分の中によぎり…

もっときっちり下の子の為に時間を費やして何かできる事。

というのを模索し始めました。

絶対的に「できる環境」けれども「実質向き合えてなかった僕」

もちろん本人の甘い部分もあると思います。

先輩に乞うて聞けばよい。それが通常路線だとは思いつつも…

「僕自身も変わっていかなければならない」

みたいなものは否めなかったんですよね。

やはり自分オンリーでは仕事はできない。

そういう気概や夢を持った人間を如何に組織に残し、幸せにできるのか?

そういったものは自分の目標地点でもあり、僕は彼女を「専属アシスタント」とする事にしました。

甘い気持ちではつけてませんし、きっちり育てていくつもりです。

元々いた店舗の店長も快く了承してくれ、4月から専属アシスタントになってもらう事に。

専属になるまでの期間はよくはわかりませんが頑張ってくれたのでしょう。

きっちり求められている仕事のラインまではカリキュラム進めて頑張ってくれました。

彼女を選んだ事は僕自身の挑戦でもある。

夢という強い欲求を持った人間を失望させるワケにはいきません。

自分自身も高めていかなければまたそういう風にもなっていくかもしれません。

そういった意味でもある種「慢心防止」にもなりストイックな感性が保たれる。

そんな風にも…

僕自身にも挑戦なワケなんですよね。

まぁタイミングもありますよね。実際。

そんなこんなで現在頑張ってくれている…

マック!(坂本綾)

http://www.air.st/staff/坂本綾/

思っているよりも断然成長スピードも速く驚く事も。

何より期待通りの気遣いと、そういう全体行事の際の僕のサポートタイミングなどは群を抜いていて、非常に助かっている事も。

今年の12月が楽しみです。

A!!KA!!NE!!!以上の働きを期待しています。

きっと応えてくれるでしょう。

楽しみにしておいてください。(それまでにはレジェンド・ヤハギがスタイリストになってます様に)

まぁ、全アシスタント気にかけてるって事で。

それでは。

Category : コラム