Naoto Kimura

2016.2.22

(いくら髪の扱いが上手くてもSNSの1つもまともに扱えない美容師はどの道滅亡すると思っている)

本当に個人的な見方ね。

だから()つきなタイトルというわけでしておっほん。

なのであくまで知見の1つくらいに思っといて頂ければと。

社内のスタイリストカリキュラムに「SNS使用追加」を提言したいと本気で考えている

そう。なんか…

我が家は地でこれなタイプ。そしてわかりすぎた。

これを書いている時にふと思った。

最早、SNSって抜き差しならない所にきているんだなぁ。と…

単純に捉えすぎないで欲しいのだが、1つ1つのもの(Facebookやらtwitter、インスタ)単体ではなく、そういったものを扱うというスキル。

すなわち「リテラシー」だ。

僕は社内のそういった部分を司る所にいるわけなんですが…

サロンホームページのアクセス数が爆増している。

そう、一昨年末から本格的に関わり、稼働を担ってきたのですが、1年間で450%アップ。

今年末には前年比200%アップを目指しており、正確な数値はもちろん社外秘なので出せませんが、当メディアに匹敵する数値には持っていくつもりです。(このメディアの月間PVは200万PV)

並大抵でない”空気の読み方”と”あえて読まなさ”

数百人スタッフがいて、そのリテラシーもまちまち。

組織の中でそれを取り仕切って、できるだけ差が生まれない様に。

またネットというものの最大の敵は「やらされてる感」というものでありまして、ネットに対してはそれぞれの認識もありますから、何かを頼むにしても、それまた空気を読まなくてはならないというめんどくささから始まります。

「なんでやらなくてはならないのか?」そんなものを説いた所でやらないんですよ。

自分自身が「なんだこれ楽しい」と認識するまでは。

最もよく知る者なわけです。私は。

そういった苦難スタートからできるだけ押し付けず、また結果にもならないFacebookページを毎日更新し続けて一年。

そうやって、自分も必ず負担するという姿勢を見せながら、ぼちぼち世の中がわかり始めた奴も出てきて、1人1人と記事をなんとかまともに書けるまでに成長してくる。

【これで絶対アナタでもできる!!】自分でできるヘアアレンジ「ボブ編」 | ヘアサロン air 【エアー】

http://www.air.st/column/14088/(この辺なんかはサロンホームページとしては驚愕の20万PVなどを叩き出している)

【永久保存版】入手困難なアイロン『ヘアビューロンストレート』を使って勝手に比較しちゃいました!!! | ヘアサロン air 【エアー】

http://www.air.st/column/17762/(これなんかは”ヘアビューロンストレート検索順位1位”という最早お金になってしまうレベルのもの。トップビューに数えられているものの多くが「永久保存版」てタイトル付けがされている辺り旧石器時代的タイトルセンスが残っているのはご愛嬌。んでもまあよろしいでしょう。大したものです)

無理のないルールを考える

僕みたいに「ブログは日課、習慣です!」なんてキチガイは極めて稀なわけで、テキストを入力する事に慣れない人にはハードルが高く、まぁ当たり前の事なんですが、押し付けられるとそりゃ嫌いになる。

*自分が書くのは3ヶ月に一回でいい

チームを編成し、ルール化させる。

人数が多ければ多いほどいい。

*まずは1週間に一回更新を必ず。リレーにしようと提言した

僕から始まり、比較的リテラシーが高めな人間からバトンを繋いだ。

それを見せる事で自分も学びながら「必ず期限を守る」という姿勢を作ろうとした。

十数人いて、1週間に一回更新だから自分が書くのはおよそ「3ヶ月に一回」

これくらいなら流石にやれるだろうと。

我ながらこれはとても妙案だったと思う。

皆、見事に年間通してやり遂げた。素晴らしい。

中にはついでに書き出すものも、別メディアでの寄稿や、受注まで行う人間も出てきて、昨年は社内でも小さいながらビックバンが起こった様な気がしていた。

今年は週3本の記事に

前々から予告しておく必要を感じていた。

10月辺りから右肩上がりに上がる結果を元に「週3更新にしよう」と提言した。

そして今現在に至る。

てゆーか、こんなに気を使わなければ出来ないものなのか…

僕はそう思って、自分の会社を憂いた部分はあったが、最近になって外部でそういったものに関わる様になって更に驚愕した。

もっと酷い。

何かを発信するに当たって「組織力」というものは不可欠だ。

不可欠っていうか、組織が何かやる場合に「いっせーの!」が出来ない時点でチーム力は皆無。

色んな事を教えながらやるものの、「意味がわからないのか、反発しているのか、やり方がわからない」のかすらわからない。


リツイートボタンの一つすら押せない。

シェアも出来ない。

コピーペーストもわからない。

リアクションに乏しい。

など、極めてわけのわからなくなる様な事例が多発する。

僕はそういう経験は社内でもしてきたが直接の上司であるが故にある程度の膂力も発揮する事はできる。

だが外部は別だ。どうする事もできない。

かといって…

「怒り」

とかって感情など起こるはずもなく、そういったものを如何に結果へと結びつけてゆくか?という自問自答を繰り返している日々なのである。

”.上手ければ必ずお客さんはくる””雑誌にも載れる”という時代は終わった

バッサリ切り捨てるつもりはないが、どちらかというと考えを切り替えるべき地点にはきていると思う。

「上手いから紹介に繋がる」→そもそものお客さんはどうやって?

「雑誌に載りたい」→どうやって上手いって事を知ってもらうの?上手くなきゃ取り上げてもらえないよ。

「人間というものは」→んでも皆生活していくのに手段を与えなければスタートにもなれない

スタイリストになったとしても指名じゃないお客様がサロンに来店しない。

雑誌に載ろうにもチャンスを与えてもらえる材料をどこで提示する。

街頭でお客さんになりえる人に声かけという努力をしてマイナスに働く事もある。

紹介といってもネットで美容師プロフィールくらいは間違いなく検索する世の中でその整理の仕方すらわからないし、重要性もわからない。

大体の事は…

「自分がどこかに行ったりする時にどうしているのか?」という事が抜けている。

旅行に行けば観光案内をネットで探す。

飲食店を探せばレビューまでみて吟味する。

そういうアクションを行っているにも関わらず、自分は違うアクションをとってしまう。

これは何故だろうか。

近年ではLINEなどを用いた顧客サポート、新たなお客様導線を敷いている人も沢山出てきていて。そのほとんどが…

クイックレスポンスだと思う。

これ以上に強い武器はない。

ずっとこういった文章を書いたり、ツイートしてたり、リテラシーさえ備わっていれば何の苦もなく、当たり前のものすらもそういった思考すら奪われ、後でうろたえる。

大きい例で言うと記事にした事もあるが…

必ずや訪れるであろう美容師における【LINE@】問題について。お客様は誰のものか?

「店を辞めよう」なんていざ考えた時に、SNSの稼働が上がるケース。

不安感が半端ないですよね。

見苦しいし、ならばなぜその前からしっかりと取り組まなかったのか?と投げたくなる。

そういった「大して積んでいない小石」を守ろうとするアクションにでる。

僕はこの記事で(ないけど)「もし仮に辞めるような事があれば全アカウントを一度消去する」と述べていますが、これに嘘はなく、そんなセコイ発想にもなりたくなければ、「今まで自分が積んできたリテラシーはそんな脆いものではない」と思ってしまうからだ。

1度、ゼロにしたくらいでは揺るがない。

またすぐに戻るものであろうと思ってしまう。

こういう違いも生まれるのだ。

織田・徳川に敗れた無敵だった”武田騎馬隊”

新型グラマンに敗れた無敵だった”ゼロ戦”

歴史上にも似たケースは多々あるが、基本的に過去に戻ったケースなどという事は1度もなく、馬より鉄砲。それより速い飛行機が生まれれば必然的に敗れるもの。

という捉え方が出来てたらスタートラインを踏むには充分だと思う。

皆、すがるものをなかなか捨てられるものではないが、いつの日も先を歩んでいくのは…

「きちんと見据えて切り替えられる人」

なわけで、数年前にもこういう事を書いた事はあるが、より今の方が深く浸透しやすい時代にきたのでは?なんて思っている今日です。

変わる”有名サロン”の定義と”有名美容師”の形。

今現在、有名サロンと言われるものは現存していると思うがそういった形の在り方も間違いなく変わる。

例えば某メンズを得意としているサロンと言われている「O」や「A」などは一人一人の個人力(ネットの)も高い平均値でありながらチーム力も半端じゃない。

ネットで誰かが何かを発言すればフォロワーの多い個人個人がこれ見よがしにかぶせてゆく。

これは完全にサロン自体の名前を浸透させる。

いわゆる本質的な「有名サロン」になりえる。

こういったアクションは投稿内容はおいといて完全に理想形である。

逆に個人で「有名美容師」という風になるには「誰もやった事のない事を進んでやり、注目も集めるがその中で継続する事、能力を高めていく事」などが挙げられる。やりながら成長してるわけですね。

それが自分とは言わないが、サロンよりも自分が目立ってしまうケース。

これは「有名美容師」というネーミングを与えられやすいものだと思う。

だから自発的に発信し続ける(かつては受け手、もらった仕事がありデザインを発信できた)事がこういう形にしやすいと言えるだろう。

あまり進んでやらない人の大半が声を揃えていう事がある。

そういうのわからない。苦手

そう、ネットに関してはそういう文言が多々出てくる。

ソシャゲは得意な人が多いにも関わらずだ。

(逆にソシャゲやってたらそこで知り合った人を集客できそうな気もするんだが…)

”わからない。苦手”では済まなくなってきている時代

わからない、苦手=死

というくらいに思えってのは言い過ぎかもですが、それくらいのニュアンスは含んでおいてもいいかもしれないとまで思う。

今まで磨いてきた技術。

提供しようにも提供される相手が存在しなければ始まらない。

「入り口を自分できちんと作れる事」がまず大事になってくる。

そういった時代。

そういう時にスキがあればササっとテキスト入力。

短文でも刺さる文章。提案。応対。

とにかくクイックレスポンス。

お客様の声にはすかさず呼応。

なんのリテラシーももたず、ただ「上手いと心」だけで生き残っていけるだろうか?

完全にそういう足跡が聞こえている気がして。

長く存続させたいから。

「何百年も続く〜〜」という企業理論をよく聞く。

ずっと変わらないままで果たして続くだろうか?

単純に考えても答えは見えてきそうだが。

僕自身はコロッと変えられるタイプだが、会社自体、思想自体を変えるのは並大抵じゃない。

だが、そういった部分においても体力を使ってもよいほど、今美容師にとって…

「リテラシー」

といものが求められているのではないだろうか。

そんな事をふと思った今日。

「おーい!みんなー!先に行ってまってるぞ〜い。」

Category : コラム