Naoto Kimura

2015.6.5

初めて「妻」の髪を切った話。

さりげなく自分の「妻の髪」って担当した事なかったんですよね。

美容室勤務の妻ですからそのままスタッフにお願いしていた様です。

まぁ、今は家族ですし、気まぐれにお願いされたのかもわかりませんが美容師ですからね。

「妻の髪」くらいはキレイにしたいものです。


(妻 根元伸びてたなぁ。)

(心込めて染めていきます。)

ある程度、根元の距離があるとカラーを一発で決めていくのは難しいです。

念の為ダブルカラーにし、万全を期していましたが予想を遥かに上回る発色の遅さで驚きました。

シングルカラーにしていたら爆死です。

ここまでの僕はキレキレですね。予想通り。

(iPadでアニメを見続ける妻。ここでもかよ…w)

そして「カット」

なんとなく全体的に整え、前髪が薄すぎで貧相に見えていたので少し厚めに。

↓↓↓↓

うむ!

素敵な仕上がりです!!

妻よ…よかったわ…

ここで!!!

悲劇が訪れます。

「前髪厚くしてんじゃねーよ!!!」

何故か怒り出す妻。

「ええっ?!?!だってなんでもいいって言ったじゃんよ!!!」

驚く僕。

「どーしてくれんだよ!!!」

と妻。

「知らんがな!!!だって昔の工藤静香みたいな前髪だったじゃん!!!」

と僕。

ちなみに僕と妻は喧嘩らしい喧嘩はした事がありません。

結婚するまで、そしてしてからも特に記憶がありませんが、まさかここで起こるとは…

全然ダメじゃないじゃん!!!むしろキレイじゃん!!!

しかもすだれ感ないじゃん。と…

その後もけなされまくる僕。

こ、細かい…!!!

だってだって…

面長なのに…

だってだって…

伸びて前髪薄々やないの…

そんなそんな…

夫婦間であるからこそ起こり得る悲劇。

そういえば…

妻も美容師免許持ち。

yo!俺の両親も妹も美容師免許持ち。

スーパー「美容師免許持ち一族」

恐ろしい細かさです。

初めて妻の髪を切る→「流石、我が旦那!yoっ!日本一!」的なニュアンスを希望→結果愛が深まる。

的な甘い想像をしていた僕。

結果、「落とされる」という理想と現実に苛まれながら…

この一族は…

そういえば母親の髪切った時も文句しか言われませんでした…

今の今から育てられるとは…

僕の17年間の美容師人生は一体…

厳しさにもまれながら粛々と腕を磨いていきたいと思います…

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