Naoto Kimura

2016.5.16

僕が彼女を【専属アシスタント】に選んだ理由。season2

真面目な話ね。

昨日…

会社説明会をやっておりまして、質疑応答を担当していたのですが、その中で…

「専属アシスタントになるには?」

みたいな質問もあり、やはりみんなそういったところにも興味があるのだなぁ。と…

そういえば昨年の今頃にも…

現専属アシスタント「坂本」に関して記事を書いたら大変多くの方に読まれていて、こういった事においての関心の高さを感じていました。

意外と興味があるものなんですね。

「上記記事より」

### 「ない様であるし、ある様でない。専属アシスタント選びの基準」

これに関しては非常に難しいですよね。

我が社も200人以上のスタッフがいて、依怙贔屓するわけにいかないですし、もちろん全員に対して責任をもつ立ち位置です。

「専属」という立ち位置で仕事をしてもらうにあたり、別に自由に決めれるワケではありません。

店舗も沢山ありますし、その店舗状況も大きく考慮した上で店長などと相談して判断します。

「人一人の人生の時間を費やすのは尊いもの」

と思っているのですが、やはり適正をジャストに見極めるのは至難の業です。

かつては何人もの人間をつけてきましたが、その中で去っていくものも沢山いて、ものすごく悔やみましたし、自己修正の必要性や価値観の変化、自分の欲求の満ち方。そんな要素もあい絡まって近年では去る者もおらず、無事また別の店舗へと成長した状態でリリース出来ているのが現状ですが、そういったものも全然簡単な道のりではなかったんですよね。

そんな所である種ルールみたいなものが…

・自分(僕)に依存しない人。

基本的に個人の専属につくと周りが見えなくなりがちです。

僕は一応組織の上の方にいる人間で、もちろん「全アシスタント」の事を考えなければいけません。

発言などを聞いていて「木村さんの専属やりたいっす!」

みたいな感じはとても嬉しいのですが、そういう感じだけだと非常に困ります。

常に「全体。airの事」を考えられる思考というか…

なんかそういったあからさまにストレートに見せてない人。ひいては…

「僕の事は別に好きじゃないんじゃないかなー?」

と感じる人を積極的に登用している気がします。

「A!!KA!!NE!!!」なんかは典型的な例ですよね。

そういったマインドの人はしっかり個人の仕事はしてくれるんだけど「依存」していないので、離れた時も優れたパフォーマンスを全体に提供してくれると思っています。

この辺に関しては当然変わらずなわけなのですが、その人、その時々によって考える事は当然変わってきます。

西原優衣(ユイ”ニシハラ”)の場合

今年、4月から専属アシスタントを務めてくれている西原の場合はどうでしょうか?

可愛いから

これは非常にそう捉えられがちなのですが、ハッキリ言ってそういう理由ももちろん含まれます。

当たり前です。美容師ですから。

自分磨きに余念がないと人も綺麗にはできないだろうという事は考えても全くおかしい事ではないと思いますし、ある種見た目も財産です。

んでも、それだけっていう理由で短絡的に捉える様な人は単なるヒガミです。

何事も突出した何かを

僕の様なスタイリストとアシスタントに付いてくれる子との関係というのは「師弟、上下」という価値観というよりは「ギブ&テイク」という考え方です。

僕も「教える、与える」という事を通じて成長をもたらすし、そして彼女達も「働く」という事で僕に返しています。

んでもそれだけではダメなんです。

僕にすら刺激になる能力

上下関係というのはもちろんありますが、自分がその当時の頃と照らし合わせて物事を考えています。

その当時に思いもつかなかった「発想、言動…」そういったものがまた自分にも新しいエッセンスを加えてくれます。

そうしたエッセンスを吸収する事により、また僕自身も成長になるのです。

いわば形上は「師弟」でも、大体の事に相談し、頼り、任せ…

それでいてまた新たな感性を与えてくれます。

彼女に関してはそういうものがあった。

Instagramに代表される様に、自分の見せ方などはもちろん、美意識、振る舞い…

”突出した何か”というには充分な条件だと思います。

”拘る”という事

彼女が入社した当初、ひょんな事からコミニケーションがスタートしたわけなんですが、いい意味でも悪い意味でも「現代感」が激しい人でして、見た目飄々としていても「身体の動き」というのは事柄によってキレが違い、周りの人から指摘される事もあった様です。

僕に対しては1ミリもなかったんですが、僕の立場もあるでしょうし、かねてからのコミニケーション面でも好作用した部分はあったのでは?と思っていますが、そういった不器用な一面も見せており、僕は割と「不器用」というキーワードにはすごく敏感です。

ええ…何しろ自分もまさに「不器用まったなし」なわけなんですから…

んでも大体、不器用な人に多いのは非常に「こだわり」というものを感じさせてくれる人が多く、”譲れない何か”みたいなものを見せてくれる事があります。

彼女の場合はまさに「自撮り」ですね。

僕自身もコンテンツを沢山作ってきた人間であり、その1つ1つに「こだわり」があります。

誰も気づかない、いや、「何でそんな所にこだわってんの?w」とちょっと笑われてしまう様な所に結果が生まれるものであると思っています。

彼女が「自撮り」にこだわっているのは周知の事かと思いますが、そこで提供されたものはきちんと「評価」されているわけでして、誰にもできない、見えない「こだわり」は必ずや「唯一無二のもの」になって帰ってくると思っています。

僕がこうやって「文章」を書いているのと同じ事です。

それでいてそういった「こだわり」がお客様に反映されて、「この人じゃないとダメだわ」という感情につながってゆく…

そんな風に思っているわけです。

彼女のそういった部分を汲み取り、より幅を与え、さらなる高まりを応援する。

そんな期間になる様にするのが「専属アシスタント」というやつなのです。

相性がある

そういったタイプは一般的には総じて性格が悪いです。

僕然り、坂本然り…

大体、務まってきた人はくせ者が多く、ちょっと絡みづらいな。くらいのテンションです。

僕はそれでいいと思っています。

人間同じじゃないんですから。

そういう人であるが故に多くの事が見えたり、他の人には見えない所を見ようとしたりするところもある。

上記にあった様々な事や「こだわり」はそういった要素も踏まえた部分から出てきたりするもの。

相性も見極めないと適切に成長させる事はできないと思ってしまいます。

結局、僕ができるのは”機会を与えるだけ”

多くの事を抱えている自分ができる事はそれに関わらせる事で機会を与え、自分で考え、行動し、失敗し、自分で学ぶ。

チーム内ではほとんど説教的なものは行われません。

それよりも身体的負担も大きく、これ以上に精神的ダメージを与えたくないと思っている自分もいるからです。

常にキャパ以上の「機会を与えられ」取り組むという事をしていれば、そんなに小言を言わなくても大きく成長すると考えています。

抱えている事が今より全然少なければ今度はまた手取り足取り的な感覚で接するかもしれません。

そういったバランスなのです。

プロセスが見えるか?

諸々要素を語ってきましたが、結局、指名している者として望ましいのは…

「この人が成長して、会社の為に大きく貢献してくれるか?」

というところであり、そういった「要素」を見せてくれる事が1番であるという所に帰結する。

イメージができる?この人が成長した姿を。

何も感じさせてくれなければそんなイメージはできない。

何事でもいいから突出した何かだったり、誰にも負けない何かを見せてもらった時にそういったプロセスが描ける様になる。

これが本当に大事な事だと思っています。

周りに馴染んじゃダメだよ。

常に選ばれる職業なんだから。

もし仮に別のステージ(サロン)とかで「なんで俺選ばれないんだろ〜?」と思った時にはもしかしたらこういう要素もあるかもしれない。

僕自身が羽ばたかせられそうな人

色んな人、色んな価値観があってその全てが正しい。

僕はこういった理由で指名させてもらっている。

上からモノをいうつもりは毛頭ないのだが、「僕が預かる事によって羽ばたかせられるかもしれない」と思っているわけで、自分の思考やスキルともマッチしてないと選ばれる事はないというわけだ。

ただ?

ただ僕はこの大きなサロンのディレクターである。

こういった感覚も思考も全てはみんなで作り上げている「会社」というものが繁栄につながればいい。という価値観でしかなく、直接的に共に仕事をしているというだけで、同じサロンで働いている人達は皆同じく愛すべき仲間であり、上司であり、部下であり…

価値観は総じて変わらない。

別に僕のアシスタントやってなくても、優れた技術者が何人も存在していてそれぞれにそういった要素を持つものが付き、そしてまた羽ばたいていく…

もちろん専属じゃなくても、指導もすれば、メシも共にし、みんなの事を考える。

基本的には範囲の狭いブロックカテゴリーに過ぎないんですよ。専属アシスタントなんて。

それぞれがそれぞれの能力を発揮し、適切な所で働き、結局やってる事は「お客様を喜ばせる」という事を考えているだけ。

そういったブロックカテゴリーが集まってより大きなものや、みんながやりたい事を表現できる。

airってそんな会社です。

みんな同じだよ。

そうやってみんなが幸せになれる道を模索していきたい所です。

ニシハラにも頑張ってほしいですね。

Category : コラム