Naoto Kimura

2016.5.26

美容師としてのスタートの地で髪を切ったら想像以上にリフレッシュできた話

久しぶりに休みでした。

明日からはまた色々あって7月くらいまでは頑張らないと…

という所なのですが、自分も人間なのでフワッとしたい時も…

病院に行き、ピロリ菌除菌の手ほどきを受けてぶらっと…

なぜか…

原宿へ

原宿。

そう、自分が美容師として生まれ出た聖地の様な場所。

なぜか無性に髪が切りたくなり、突然なんですが訪れてみました。

imaii

そう。自分が美容師になって1番最初に働かせていただいた場所。

忘れもしない聖地です。

今も一緒に働いている幹部メンバーも多く在籍していた場所。

ガウンにお着替え

そう。ここでは施術前にガウンに着替えるのです。

在籍していた当時は煩わしさを感じたりする部分は正直あったのですが…

なんていう気持ちよさなんだろう…

10数年を経て改めてわかるこの良さ。

汚れを気にする必要もなく、カットするにしても一切の邪魔がありません。

技術者にもお客様にも快適なこの下準備。

なんでその当時はわからなかったんだろう?

と今は反省でしかない究極のサービスです。

話題になっていたらしい

シャンプーをされながら色々話を聞く。

「airの木村さん来たで!」

という状況だったらしい。

いや…ほら…あんたら…

一応OBやで…

と、言うのですがそりゃそうですよね。その当時いなかったですもんね。

どれくらいクズだったか?だけ語っておきました。

後輩なので

そう一応みんな後輩です。

なので…

とりあえず歯だけ撮っておくね〜

と無意味に撮っておきました。

気まづそうでしたがこれが元々のマインドです。

学んでおきましょう。

こういうのを受け継ぐべきだと思うんですよね。全くもう。

僕らの時は容赦はありませんでした。

本当に気持ちのよい空間

なんていうんだろう。

シャンプーのやり方からまるで変わらない。

僕が今シャンプーしてもみんなとやり方一緒だよ。

それくらい伝統。

最強すぎる。

脈々と受け継がれていく技術を感じました。

そしてすごく素敵な空間。

僕はここで働いていたのか…

そんな感慨にふけりながら…

ここがあったから今でも思うサービスの根底があるのだと思っています。

大恩ある先輩”中村太輔さん”に会う

カラースペシャリストとして大尊敬する中村太輔さん。

僕はカット側の人間だったのですが、いつも中村太輔さんにお願いしたいと思っていた。

それくらい創作的なカラーや素晴らしい技術をもっている人だ。

POOL magazineで記事を…

とお声がけしたのもそういったマインドを尊敬していたから。

本物の技術者。

心から尊敬しています。

さてカット

カットを快く引き受けてくださったのは…

石原治和さん

最早口もきけないくらいの先輩。

原宿界隈のオシャレ男子はみんな石原さん!

てくらいに当時からとんでもない様な方々の髪を切っていらしてそのテクニックは本当に尊敬していた。

ここだけの話し。

冗談も通じる気さくなオヤジである事はブログだけで記しておこう。

それくらい格式高いフロアでもカジュアルな雰囲気プラス技術屋という所では類を見ない方なのだ。

切ってもらえて本当に嬉しい。

マッサージ。

カット終わってマッサージ。

これもいた時と変わらない。

ちなみに流しをしてくれたアシスタントの方は学生の時に僕の所に来てくれていた子だった。

「覚えてるかな〜?」

と石原さんには言われたけど、もちろん覚えている。

なんでairじゃなかったんだ…トホホ。

すごい満足感

「どう?」

って言われて…

「とんでもない満足感を得ています…」

と言ってるのは嘘でも遠慮でもなんでもなく、本当にものすごい満足感を得た。


(満足してそうな顔でしょ?w)

それくらいホントすげーな。。。

と思ったんですよ。

しなやかなタッチ、手つき、しゃべる事、今でも本当にカット好きなんだなー。って思わされる所。

色んな所で本当に。

「みんな木村君に色々聞きたいみたいよ。みんないまの時代の中で勉強したがってる」

って光栄な事も言われたけど滅相もない。

外を見ればよく見えるかもしれないけど、本質に対して向き合ったら如何に今やってることが素晴らしいかよくわかると思う。

それくらい変わらなくても上質なものがあったのだ。

僕がやってる事はただ単純にそういう事を表現してログとして残しているにすぎない。

普段からやっている事が如何に素晴らしいか?という事を本質的に理解しさえすれば同じ事は簡単にできる。

それくらい大事な事は今も昔も変わらない。

そういう事を思い出させてくれる様な…

そんな仕事を見せていただいたのだ。

カットの仕上がりに素直に感動し、積み上げる大事さを改めて思い出させてくださった。

僕にはもう1人語らなければならない人がいる。

「有村雅弘さん」という方だ。

僕がアシスタント当時から沢山仕事をさせていただいた。

今は年配の方のパーマデザインやましてや短いロットなどを巻ける人も少ない。

需要もないかもしれない。

んでもね。

その当時には本当にそれがコンプリートできる事が美徳になる様な環境をしいてくれていたのだ。

様々な技術。

本当に1つ1つをクリアする事が難しくて苦しんだ。

そういうステージを与えてくれたのが有村さん。

ついていくのに必死だった。

5、6年前にお会いできる機会があった。

元OBが集まる時に突然現れたのだ。

「お前らみたいなのが活躍してるなんて美容界も末だねぇ〜」

と冗談まじりに言われた言葉も、僕らの中では真摯に受け止めていたと思う。

んでも今日言われたのは違った。

「身体を大事にしろ」

ただそれだけ。

うっかり泣きそうになりながら、深く頭を下げた。

本当に出会えなければ今の自分などはなかったんだ。

なんていうか、たまたま休みでたまたま気分で訪れた古巣にまた学びを得たりしながら、僕はまた進んでいけるんだろうと思う。

自分が歩んできた道は本当にラッキーだったんだなぁ。とも。

大変な満足感を得ながら明日からまた頑張れそうです。

時効だと思うので

時効だと思うので言うのですが…

ちなみに僕はこのサロンでクビになっています。

働いてるみんなよ。

質問したいと思っていた人よ。

僕はクビになったんやで…

それは間違ってるとかそういう事ではなく、ズッとブレがなく、ただ真っ直ぐにサービスと技術にこだわっているという事だし、それがなければ今自分が振り返れる事なんてないかもしれない。

今思うのは本当に感謝と尊敬しかない。

一期一会。人生色々。

こんな感動を得ながらまた明日も頑張ろう。

Category : コラム