Naoto Kimura

2016.4.24

新しいカラー剤を使い出してから起こっている事態に”ハッ!”となった話

6月発売の新型カラー剤。

「THROW(スロウ)」

ガシガシ使ってましてお客様からも好評です。

(使用レポやお役立ちを書いているメディア。)

んで、さりげなく使っていたのですが…

お客様から言われる言葉に”ハッ”とさせられる

そう…

カラー中やカラー前などに…

「スロウで染めれるかなぁ?と…」

「これはスロウですか?」

「スロウはありますか?」

あれ?

なんか違和感感じません?

なんだこれ。なんかおかしいぞ?と…

色の名前を言われた事はあるが”剤”の名前で言われた事はない

そう、違和感を感じていたのは…

18年美容師やっててカラー剤の名前を覚えられていて指定された事はなかったんですよ。

ハッとなった時にめちゃめちゃ驚きました。

プロではなく、一般の方にカラー剤ネームを覚えられているってかなり凄い事なんじゃないか?と…

ワックスやホームケアアイテムはもちろんお客様の目に触れるし、手に取るけども…

カラー剤は手に取る事はない。

例えば…

「グラデーションカラー」や「ブルージュ」「グレージュ」などカラーネームは言われる事はあっても剤の名前を覚えているわけではない。

これって気付くと凄いことじゃないですか?

CMをしているホームカラー剤とかならみんな名前挙げればわかるかもしれない。

んでもプロフェッショナルカラーブランドの名前がサロンワークにおいて出てくる。

気付くとなんたる違和感か。というのと同時に…

もしかしたら僕たちは凄い事をしようとしているのかもしれない

そんな感覚をば。

こうやって…

カラーにまつわる情報を出し続けて、そしてそれがどこかの誰かの役にたって…

そして、「THROW」という名前が浸透してゆく…

全国のヘアサロンに行って…

「THROWで染めたいです!」

という人がもっと出てくるのかもしれない。

そうなった時にヘアサロンさんも「おっ?そんな言われるのなら使ってみようかなー?」と思ってもらえるのかもしれない。

マーケティングの順番が逆になるのかもしれない

そう、こういったプロフェッショナルカラーブランド。

既存の感覚で考えたら認知度はプロ側にあればよい。

お客様は知っておく必要はないからだ。

僕自身もそう思っていた。

だが、今後の美容界のマーケティングスタンダードはもしかしたら…

「お客様→美容師」

になってゆくのかもしれない。

そういったものに気付いた時…

この剤を作る時に…

カラー剤のイノベーションを

と熱弁を振るっていた僕。

当初に思い描いていたイノベーションには壁があったり、100%反映できたわけではないが…

もしかしたらそれ以上のイノベーションになるのかもしれない

そんな気がしています。

なんかあった時にTwitterとかでちょいちょい出す…

このスライドの切り取り。

これ実はスロウの説明をする時のスライドだったんですよ。

「とてつもなくダサいなー」

と思っていました。あ、ごめんなさい。



(全作り直しで今はこんな感じに)

んでも、よく使われがちなこのフレーズ、

もしかしたら本当に一石を投じるプロダクトを世に放とうとしてるのかもしれませんよ。

懐かしさすら感じるこのスライドが本当に形になる事を期待しています。

Category : コラム