2016.4.24
”どうして全てをやらないの?”モノ作りの感覚はまるで”映画”を作るように
とても感動的な記事を読んだ。
手がけているヘアカラーブランド。
「THROW」のデザインを手がけている「スーパークラウズ」のCMO「あさとさん」の記事。
THROWは足掛け2年になりまして、立ち上げに際してはモルトベーネさんから僕単体でお話しをいただきました。
モルトベーネさんからして、肝いりのプロダクトをリリースしたいという想いも感じましたし、また僕自身のキャリアとしてプロダクトを手がけたいというのは目標の1つでした。
ただ、プロダクトを手がけるという事は半端な事じゃ成し遂げられない。
そしてまた、「カラー剤」という業界の中でも重要な要素を含んだプロダクト。
メーカーとしても間違いなく社運のかかる事業になってきます。
お話しを頂いてすぐ思ったのはそういう背景からの…
「リソースが…」
というところでした。
その当時もスケジュール面、またサロンにおいても幅の広い仕事をしていてこのプロダクトに打ち込む体力の保証がなかった…
もう一点あります。
自分1人ではハイスペックな製品は完成させられない
という事。
僕は自分に自信はないんですよ。
ただ自信がある事は1つあります。
良いものが作れるのならそこに対して適切な人を任命する事。すなわち仲間を取り入れる事
です。
僕はプライドというものはさほどなく、話をいただきイメージする。
イメージした時に形が見えない。
一方通行のプロダクトは嫌だ。
あらゆる角度から見たとにかくアルティメットさ。
そういう時に決定的に”足りないピース”が見えてくるのです。
足りないピースは他の人が埋める
僕は自分に自信がない。
ただただ人の”能力”に羨望の目を向ける事も多く、そういった才能が好きだ。
「自分にはないものが他の人にはあって、他の人にはないものが自分にはある」
当たり前の様だけど、それを本心から認めるという事は意外に難しい事だと思う。
そうして2つの組織を提案した
1つは周知の事かと思うが…
ヘアサロン「Belle」だ。
Belleに関しては説明の余地もないほど有名サロンだが、何故そこと組もうか?というのには理由がある。
カラーリストの存在
僕はカラーに対してもちろんウリにもしてれば自信もある。
ただ簡単な話、それだけではない。
カットもすればセットメイク、はたまた写真まで撮る。
ヘアカラーだけで生きてきたわけではない。
「単にヘアカラーが好きな人」なのだ。
それだけでメシを食っていくという覚悟を持っている人は半端じゃない。
ケミカル知識はもちろんの事、こだわり方も半端じゃない。
リソースがヘアカラーだけに注がれているのだ。
そういった叡智って欲しくないですか?笑
何よりも元々同じ釜のメシを食ってきた友でした。(このサロンのトップは元々一軒目のサロンが同じで同期)
こういったエッセンス…
+羨ましいと思える才能
ヘアカラーにおいて大事な要素の1つに「見せ方」というのがあると思っている。
いいカラーができても見せ方が下手であれば本末転倒。
良いものも良く見えなくなってしまう。
カラー剤にはビジュアルがつきもの。思考とイメージがリンクする人が不可欠
カラー剤を作るともちろんパンフレット類などビジュアルが絡んでくるものが多数ある。
1人でやるには到底リソースが足りない。
本質的にビジュアルリンクする仲間が必要であり、そこには根底が同じな人が必要なのだ。
ブレは許されない。
それでいて心から認められるプレイヤーが必要だ。
それが正に彼らである。
心から認めるプレイヤーの1人。
皆同じ釜の飯を食ってきた仲だ。
彼らのセンスと実力が必要だったのだ。
モノ作りにおいてかけがえのない”デザイン”ここもセンスがリンクしていないと成し得ない
僕はとにかくwebが好きだ。
その中でもカッコいい悪いがあって、美容もののプロダクトを作るには本質的なセンスが必要だ。
「使うものはとにかくカッコいいものでなきゃ嫌なんです」
これは立ち上げから述べていた事であるが…
記事を読むと意外だったらしい。笑
元々はプロダクトサイトを構築するのにあたっての部分のつもりで紹介したが、ブランドデザイン全般を手がける様になった様だ。流石。笑
いつの間にかそうなってたんですよね。
これも仕事を創るというものの1つなんだろう。
ただ何も心配する事などなくパーフェクトな仕事をやってのけてくれた。
間違いなさすぎたよ。
(ブランドネーム案から何から全てを手がけてくれた”スーパークラウズ”)
1人で素敵な作品を作るのに向かない。それぞれがそれぞれのパフォーマンスを
そういった事を会議で述べていたのだが、今プロダクトがもし成果が出るものなら最大の功績はこういう事に尽きるだろう。
1人では作れないのだ。
こうやって作ってきて、最終的な部分でメーカーの方々自体が燃えている雰囲気を感じている。
自社の商品を自信をもって薦められている瞬間なのだ。
共にモノを作って、それに愛着を持ち、良さを伝えてゆく…
当たり前だけどなかなか見れなかった光景を今僕はみている。
足りないピースが埋まった感じがした
いい映画作品がキャスト、製作陣、裏方含めて歯車が回って評価される様に、こういった美容のプロダクト作りにもそういった感覚を覚えた。
そう。僕はこうしたかったのだ。
こうでないと究極の”モノ”は作れないと思っていた。
垣根を越えて1つの”モノ”を作る。
素晴らしい事ではないか。
そして手がけたモノがみんなに渡り、喜ばれる。
1人で関わっていたらこういう”モノ”は作れなかっただろうなぁ。としみじみ思う。
認めるという事がとても大事なんだと感じた今回のプロダクツ。
より多くの人に愛される事を願っています。
最後に。
思いっきり好き放題作らせていただき、またワガママ言いまくりを全て飲んでくれた「株式会社モルトベーネ」本当に素晴らしい会社だと思います。
最大限の敬意を。
どうか多くの方に喜んでいただける製品になります様に。
Category : コラム