Naoto Kimura

2016.7.11

僕はMax550万くらい消費者金融から借金がありましたが生きてます。

最近…

こういう事を書いてたりとかして、美容師の「年収」に関して相談を受ける事も多いのです。

その中で…

今現在借金がありまして…ほにゃらら

そう、現在年収もなかなか上がらずどうしたらよいか?みたいな相談なんかもあったりして、そういった所で割と出てくるキーワード…

借金

これは極めてネガティヴなワードですが、若い時って金銭的にホント辛くて、カードローンなども駆使して生活していた方も多いのではないでしょうか?

それがゆえになかなか身動きがとれない。という話ですね。

本当はこんな事書かない方がいいのかもしれないけど、あえて経験談として誰かしらに希望が持てるのであれば。と記しておきます。

僕はとんでもなくありましたよ?Max時で550万くらい

えっ?どうやって?と思われるかもしれませんが、ホントこれくらいです。

(理由なども書いてある記事)

大体上限がある事を知っていた自分は、一気に数社のカードを作り、一気に借り入れるという手段に出たという事です。

んでそれをストックしていたのちに使っていくという突拍子もない事を。

いや、ホント馬鹿でしかありませんでした。

当時はグレーゾーン金利真っ只中だったのでホントにハンパなかったです。利息。

理由は簡単。生活費はもちろんですが…

「ギャンブル」

です。

パチンコ、パチスロ、競馬、競艇。

合法ギャンブルは色んな事やってました。

違法な事はやってません。これは本当です。

なんでやってたか?

というと…

刺激的、勝てば美味いものが食える、遊べる…

そんな感じが連想できるかと思うのですが、振り返って1番思うのは…

暇(時間)があった

んですよね。

あっという間にお金もなくなり、火の車。

一時いい時もあって、完済したりちょっと羽振りがいい時もあって遊んだりもしましたが、あっという間になくなっていき、また逆戻り。

とんでもなく焦り、ソワソワしていた事も…

また平静を装って仕事をする事もしんどい時もあり、色んな人に大変な迷惑をかけていた様に思います。

反省でしかありません。

借りては返し、借りては返しの自転車操業。

パチスロ仲間で借りあい、チェックし合う。

そんな事ばかりやっていました。

それでもなんとかなったのは結局…

「人がいたから」

であり、1人で生きていたらもう死んでたでしょうね。恐らく。

んでも、仕事は好きだったんですよ。

練習とかも周りの人よりはしていたと思う。

それでも時間はあった

そう、美容師って…

「時間がない」

と思われがちなんですが、多分それは妄想だと思う。

こうやって仕事やりながらも遊んでる時間があったのだ。

なので本質的に思うのは、別に借金があってもいいんだけど…

費やす時間の場所。間違ってるって事ない?

今は「忙しいですよね?」「時間がなさそう」という風に誰もに言われるのですが、その当時は…

そんな事をしている時間があった

んですよ。確かに。

だからこれを書いて伝えられる事は…

本当に仕事で成功したいのなら、時間の使い道は合ってますか?

という事を問いたい。

僕は遊びには余念がなく、時間を作った。

決して褒められた事ではないが、追求する、勝負するというマインドみたいなのはもしかしたらそういった所で得た事かもしれない。

だって勝つために、朝並んだり、数字をチェックしたりしてたんですよ?笑

んでも結局、負けるためにあるものというものを理解するのに時間がかかっただけで、単なる馬鹿でしかなかったのですが、行動力は備わったかもしれない笑

やがて、そういった世界からも必然的に離れていった…

なぜか?

ホントに時間がなかったからw

そう、こんだけ大好きだったギャンブルから離れられたのは、すごく単純。

行きたい気持ちもあったんだけど本当に時間がなかった。

現在の会社に入り、本気で毎晩ミーティングして朝までとかザラだった。

成長期でトラブルも絶えず、僕も未熟で精神もどんどんすり減った。

プライベートなんかもあったもんじゃない。

休みだろうが出撃して、撮影を見に行き、参加し、チャンスをもらった。

チャンスをもらう事に必死だった。

本当に時間がないというのはこういう事だと思う。

不可抗力なのだ。

主権を預けられると人は甘い方向に行く事もあると思う。

僕はその典型だったわけだ。

自分のコントロールが全く出来ない人なのだ。

半強制的にせざるをえない状況。

気付いたらあっという間に借金など完済していた…(厳密には一本化し、額面を減らしたし、過払金返還請求もした。んでもそれに踏み切るのも大変だった。だって生活費がなくなる。返して借りてをしないと生活できなかったのだ。でも途中で踏み切った。もうパチンコにもいけないのだから)

こういうのを書いていると、本当に僕はダメ男でしかない。

けれども今僕は幸せに暮らせている。

妻もいれば子供もいる。

借金もない。

仕事にも恵まれれば、お客様にも恵まれて幸せに暮らせている。

だから今一度思う。

悩んでいるそこのあなた。時間の使い方は大丈夫ですか?

と…

美容師は忙しいというが、実際、ガチで忙しい人なんてほとんどいないよ。

大体が時間はある。

うまく使ってないだけ。

取捨選択が下手で、一見ない様に見えても不毛な事をしているケースも多々ある。

全く勧めはしないが、借金で相談をされた方に言えるのは…

「それがむしろ他と差をつけるチャンスでもある」

とも言える。

だって…

もうケツに火が付いているんだ。

やるしかない。

全ての時間を費やし、分析し、やりきれば必ず戻ってこれる位置にいる。

僕はもっと酷かったんだから…

本当に人生というものはわからない。

単なるラッキーでしかなかったんだと思う。

こういう風に振り返られるから、僕は決して自分の事を肯定しない。

誰にも誇れる事などないから、生を終えるまでストイックに、そしてある意味謙虚に物事が言えるだろう。

かつてから比べるとどちらかというと今の方がよっぽど慎ましい生活をしている。

今度は贅沢をする時間もないのだ。

こうやって記事を書いている時間は…

「誰かの役にたっている」

と思えているからであり、なんの得にもならないが自分の贖罪の一つとも思っている。

美容師の年収は確かに低い。

だがそれを主張する前に…

もっと真剣に向き合ったか?

というのは自分自身に問うべきであるとは僕は思う。

自分もこういう生活を経て、今は幸せだが、かつては毎日「死にたい」と思っていたのだから…

こういったダメな経験談が良い形で伝わり、また頑張れる一つのきっかけになれる事を望みつつ…

また自分も引き締めて成長していきたいと思っています。

Category : コラム