2015.4.14
”君らの過ごした時間”はそんな安いものではないよ。という話。
僕は”POOL MAGAZINE”というメディアでも寄稿していて、その多くは…
「日常的に感じる事。ひいてはスタッフに向けて」
書いているつもりです。
《来店してくれれば何でもいい》というわけではないだろう。という話。 by 木村直人 | POOL MAGAZINE
このエントリーもそういう気持ちで。
自分の記事なんで全文転載。
《来店してくれれば何でもいい》というわけではないだろう。という話。
最近、ある記事を見て(個人名が明記されていたのでシェアは控えます)…
ざっくり言うと…
・カットモデルマッチングサービスを用いてサロンに来店した。ワンコイン(そのサービスは500円をサービス側に支払うシステム)でこれなら納得の内容だった。
みたいな体験レポートの記事だった。
いや、それ自体は全然いいと思いますし、サービスとしてはとても着眼点のよい、いいサービスだと思う。
「カットモデル」というカテゴリーにおいてなら。
カットモデルというのはいわゆる「見習い」というくくりの中でサロン営業に影響がない中で「練習」として行われるものであると解釈しています。
その記事を読み込むと…
・カット無料。その他サイドメニュー(カラーとか)は割引状態での提供。
・日曜日の真っ昼間からOK。
など…
「明らかに練習とは思えない状況下」の中で行われている様子だった。
「別にいいと思う。これもジュニアスタイリストとかの新しい道になるよね〜。」
……………。……………………。
……………………………。
ってよくねーわっ!!!!www
別にサロン毎のやり方を非難するつもりはないけど、サービスのコンセプトと違ってねーか?なんて思うわけなんですよね。*その他類似サービスでも同様の現象が。そしてプロフィールにも「初回50%off」みたいに堂々と語るものを推奨するサービスも。
嘘だろ…。
サービスを作ってる側も認めるのかよ。。。
そういう「サービスのコンセプトとズレるものを精査するのが運営者の使命なんじゃないのか…」僕は普通に思ってしまいます。
そのうちユーザーが増えたら「カットモデルマッチングサービス」なんて看板から「顧客マッチングサービス」みたいな看板にすり替えていくの…???
そういう運営者に限って「よい美容師を皆さんに提供!」みたいな感じの大義名分を掲げ、ドヤ顔しているわけなんだけど、そんなポリシーのない感じでいいんかい?とか思ってしまうんですよね。
「これはこれであり」という見方と「いや〜これはw」という見方と。
正直色んな意見があって当然だし、サロンさんのやり方自体を否定するつもりは毛頭ありませんが、僕は「微妙w」という見方。サービスのコンセプトとズレるものを普通に見逃してる感じは特に論外。
貴方はどうですか?
ちなみに僕は「極端な割引は絶対しないし、来ればなんでもいいとも思わない。むしろ値段は上げていくし、下の子にもそういうスタンスは絶対とらせない所存。」
相場を決めるのはそれぞれなのでなんとも言えませんがね…
プライドとポリシー。
ネットを使う時の解釈リテラシーは自分なりに高い水準で考えていきたいところ。
今日も粛々と励んでいきたいと思います。
こういう事を書いているわけなんですが、これが正しいか?間違っているか?に関してはネットで発言している以上覚悟すべきところなんですが、基本的には”スタッフにこんな感じでやってる奴とかいないかね?”という警鐘であり、もしそういう感じで来店促していたとしたら全力で注意します。
「何故か?」
君の過ごしてきた時間はそんな安売りする様な時間の過ごし方じゃない。という事を知っているから。
スタイリストになりたての時とかだったら、売上って所に注力するがあまり、そういう風に「割引、クーポン」「その他サービス」に走りがちです。
僕は”それで来店させるんならやらんでいい”と思ってしまいます。
*何年、毎日毎日休みなくトレーニングしてきたのかな?ん?
アシスタントというのは過酷です。
日々の営業、ひいてはその他多くの仕事を抱え、大げさかもですが…
生きていくのが必死な状態を長く過ごしてやっとやっとの思いでスタイリストデビューを果たしていると思うんですよね。
僕はそんな模様を見ています。
もちろん自分もそうでした。
だったら自信もてよ。やっちゃえよ。
普通にそう思ってしまいます。
逆風に負けるな。ポリシーをもて。
と…
そんなチープな日々を過ごしてきたわけじゃないよ。みんな。
これは僕のお店にだけ言える事ではないと思いますが、皆そうして過ごしてきた。
そうやってきて正当な対価をいただく事は全く悪い事じゃない。
自分もかくありたいし、そうやって頂いてきた対価を励みにまたスキルアップしより良質なサービスを提供していきたい。
そんな風に思っています。
Category : コラム