2014.11.23
美容師は「器用」なの?
「美容師さんて器用ですよね」
とお客様によく言われます。
僕は大概…
「美容師は僕も含めて大概不器用ですよw」
と答えます。
そして…
「大体、器用な人は辞めてますよね」
「現存してて美容師継続出来てる人は大概不器用だと思いますよw」
とも。
人の髪を切るということは難しい様ですが、恐らく実は簡単で、「切る」というアクションだけなら誰でもできると思います。
僕は正直いって「不器用代表」みたいなもので、形作る能力も「絵を描く」事すらもできない。
指も短い。太いし。繊細な事が出来るような手でもない。
んでも「積み重ねる数」だけは多かった気がします。
そうしてカバーしていくしかないし、あまり数こなさないでも進んでいける「いわゆる器用」な人ってあんまり「振り返る事」とか「反復する」というマインドに関しては薄く「そのまま突き進んでゆける能力」がある気がしています。
業界的には本質的に「不器用」な人ばかりが残っている気がします。
感情の表現も器用ではないけど…
なんかある種コンプレックスと言いますか…
そういった「不器用である事を自覚」しているかゆえに、ずっと向上心を保っていける。
ずっと常に考える、努力する、見つめ直す。
みたいな所がある気がして…
なので僕が思う「美容師 (長く続けられている人)」はみんな不器用な気がしています。
言葉って面白いですよね。
世間ではそういう所を「器用」と呼ぶのですかね?
形作ったりする能力に対して「器用」と言うならそれは違くって、「不器用」だからこそそれに対して費やした時間も多くて、それこそプライベートもクソもなくそれを作る事に対しての費やした時間とエネルギーが桁違いだと思います。
さも「普通」に髪切ってる様に見えるかもしれませんがそれは…
「本質的に器用な人に対して何倍も何十倍も時間とエネルギーを費やした表現」
だったりするのが美容師さんの裏側かなー。
と思います。
ま、そういったのも美容師あるあるですね。
ご参考ください。
Category : コラム