Naoto Kimura

2018.12.27

選ばれてるうちに引退しておきます笑

年末になると何かと…

「美容師ランキング」

みたいなのもあり、大変ありがたい事に投票してくださる方もいて、ジャンルによっては一位の事もありましたし、普段から特に意識しないで生活はしてきているものの、評価されてしまうと感謝を伝える上ではネットなどでも使わざるを得ず、そういうジレンマに苛まれていました。

そもそもですが、自分としては3年前に社長に…

「現役美容師はやり切った」

と公言しており、自分の働き方の相談をし、現体制に至ります。

美容師を辞めたいということではなく、いつしか美容師をやる事が苦しくなるというか、追い詰められた生活をずっと繰り返してきて、それこそが成長させてくれたという事も重々承知し、会社にもめちゃくちゃ感謝しながら歩んでいましたが、家族を得たり、年齢的な部分や、やっている仕事領域の幅の広がりなどもあり、それでいて全力でお客さんと向き合い、その母数を多くしてしまうのは非常に苦しい。

「楽しく美容師をする。そして会社を守る」

という意味でも、新しい働き方の提案をいくつかし、現会社には出来るだけ迷惑をかけず、自分もより良い働き方を模索しました。

そして今ではかなり良いペースで仕事させてもらいながら、新しい取り組みやものづくり、会社内での戦略立案実行などを担っております。

そういった経緯からも…

そういうランキングに列挙される部分において、メディアの方にお願いをしました。

「もし仮に選ばれても僕は外してほしい」

と。

これはここに限らず見つけたらお願いをしていこうかと思っていますが、考えている事は書いてある通り。

まぁ、言わずとも選ばれなくなる時期は来るのでしょうがw

なんか中途半端なラインで言ってもあれかな?ってw

自分の中ではそういうのは3年前に終わっていたので、ここらでラインを引かせてもらいたいと。

あと、ずっと思っていたのは「曖昧な投票スキーム」とこうして僕の様に「美容師”も”やっている」人が本質的に職人としてやられておられる方や僕も認める本物のクリエイターだと尊敬する先輩たちと比較されるのはおかしい。とも思うのです。

時代といえば時代かもしれませんが、あくまで、ヘアスタイルを創作する上で、皆全くデザインジャンルも違い、自分もそれなりにポリシーを持ってデザインを提供しています。

いつしか、デザインよりも「名前」の方が前に来てしまっているのではないだろうか?とも。

そういう意味では僕はなんなんだ?と問われたら…

「何者でもない美容師”も”やっている木村直人」

でしかなく、そういう意味でも「美容師」という括りの中で評価されてしまうのはおかしいというか、真摯にデザインに打ち込まれておられる方々にも失礼だと感じるんですね。

これは様々なコンテストなどでも同じ事が言えると思うのですが、「コンテストのためにデザインを作ってしまう」という様に、こういうランキングにおいても本質がブレてしまったりする事もあるし、見てる人に誤解を与えかねない。

やる側の人は相応の覚悟をもってやるべきだよなぁ。とも。

多分、選ばれている人の中でも比べられて嫌だと思う方もいるかもしれないし、僕は理由は違えど、ちともうこういうのはいいかなぁ。って…

あと、補足しておくと…

「輝かしい時に引退したかった(笑)」

というのが本音でもありますw

時代は巡るし、自分としてはピークアウトしています。

ただ、これから違った領域の仕事も美容に活かすといった新しい仕事領域の在り方も見せられるかもしれませんし、何より…

「とにかく楽しく美容師をやる」

為にこういう仕事のやり方を選んでいます。

様々なメディアの方も読んでくださっておられるようなのでそういう取り組みをなさっておられるメディアの方々は自主的に外していただけると助かります。

「個人よりも店」

僕の目標としては木村直人がどうという事ではなく、「air」という会社がどうあるのか?という方が重要で、自分個人が選ばれるよりも会社、並びにスタッフが評価される分には大いに喜びますw

票を渡せるんなら渡したいですw

こんな自分が関わり、作り上げていこうとしているairの事は是非応援してください。

よろしくお願いします。

Category : コラム