Naoto Kimura

2015.5.30

単なる「人間のクズ」でした。

「単なる人間のクズでした。」

てゆーのは、最近お客様(タイムリーに今日)に聞かれたり、もうすぐ…

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採用面接があったりとかで専門学校生などから質問に挙がる事が多かったのですが…

「若い時にどんな人?どんな過ごし方をしていたのか?」

と、いう所。

気になるもんなんですねぇ。

「単なるチャラチャラした子供」

そんな表現がとてもよく似合う学生からアシスタント時代だったと思います。

だだ…

「専門学校時代は皆勤でした」

まぁ、これだけが自慢なぐらいで後はどーしょーもないですよね。

とりあえず、親に仕送りもらってバイトもせずなんとなく専門学校を過ごし、ワインディングも下手でなんだけど理屈っぽくもあり、単にめんどくさいタイプだったと思いますよ。正直。

「1軒目のサロンを決めた理由」

親の推薦。

親父(両親共に美容師です。)がむしろ熱心で「ここに行け!調べろ!受けろ!」みたいな感じで入念な下調べをしてくれそのままに…

ただ受けた所は業界誌とかでチェックしていて憧れの存在の人がいて、髪を切ってもらって尚更「ここに行こう!」と思った。

その他にも沢山候補はあったのですが…

「とりあえず面接日が1番早かった」

という単純な理由で受けた。

*なんと受かってしまった。

そうなんですよね。受かってしまったワケなんですよ。

その当時はカリスマブーム絶頂で1軒目にお世話になったサロンでも1000人程面接したそうで、合格した「24人」の中に入っちゃったんですよね。

*1年で半分以上辞めた。

現代は「ゆとり」なんかって揶揄される事もあるかもしれないけど、別に昔も変わらない。

1年経つ頃には半分以上辞めていたし、僕が1軒目を去る頃には同期5人くらいしかいなかった。

たったの4年程。

別にそんなもんです。むしろ今の方が優秀なくらい。

今では過去を美化して言ってしまう事も多いのでは?なんてのも思ったりします。

別に皆同じです。

めちゃめちゃ「練習していた?」いーえ「遊んでました」

こういう事が1番よく聞かれるの事なのですが、正直全然仕事に真面目ではなかったと思います。

自分なりには頑張っていたつもりでしたが、「遊び」もめちゃ大事だと思っています。

とにかく遊んでいた。

ここで書くのは控えますが…

と言いたいくらい。

それがただ単に楽しかったし、「よっ!美容師だねっ!」と現代の「付き合ってはいけない3B」を地でいくアクション。

もっとひどかったかも?

同期連中の名誉もあるのでこの辺で控えておきます。

んでもみんなイケイケでしかありませんでした。

もちろん現在がそういうものではなく反省しています。

「家賃6万のアパート」ほぼ掃除もしない。

「なんか綺麗好きっぽいですよねー」と神的な言葉を投げてくださるお客様も多いのですが全くそんな事はありません。

正に夜中まで遊んで片付けるのが面倒で、服も脱ぎ捨てそのまま寝る。

そして床には漫画だらけ。

女の子が遊びに来ようが正に御構い無し。

見るに見かねて掃除してくれてなんとか。って感じ。

洗濯機もなかったので溜めに溜めてからランドリーに詰め込み回す。

そんな生活。正にゴミ屋敷。

てゆーか、ちゃんと収入を得れる様になってからも続いていて、上司に…

「え?!お前まだあそこ住んでんの?!てゆーか下の子の為にも引っ越せよ…」

と、諭されやっと引っ越したくらい。

本当にだらしなく、財布とかもボロボロの折りたたみ財布をずっと使ってて、しかもバッグも持たない。いつも財布と携帯のみ。

それも今の副社長に「そういうとこ気にするのも大事だよ。」と諭されてハッと気付いてすぐ取り入れた。

年をとるにつれ段々と人の言う事が素直に聞ける様になった。

それくらい「くせ者」だったと思うのでそんなに多少変な所がある人でも動揺しない。

とにかく1人で勝手に悩んでいた。んでも毎日が楽しかった。

多分周りが見えていなかっただけ。

んでも1人で色々悩んでいた。

今思えば本当に周りが見えてなかっただけ。

勝手に悩み、機嫌を外に出し最低だったと思う。

そんな中でも優しい先輩。遊んで遊んで語ってくれる先輩。途中で辞めたり店を変わったりする先輩もいたがみんな号泣だった。

辛かったけど本当に楽しかった。

自分の若い時(今ももちろん美容師としては若僧ですが)は先輩方はオシャレでカッコよくそういった人達と入る事で自分もイケてる気がしてた。

それで別に満足だった。

かといって練習しなかったワケではない。

1年目から2年目までは本当に練習しなかった。

遊んでばかりいた。

んでも、途中で思った。

「早くスタイリストになりたいなぁ」

そう、髪を切るって事には貪欲だった。早くヘアスタイルを作りたいって気持ちは確かにあった。

すごく練習する瞬間も、継続し続ける事も…

途中から何故かガムシャラになり、カリキュラムを進めた。

結局、同期の中では2番目にスタイリストデビューできていた。

本当に嬉しかったし、デビューできるとわかった時は普通に涙が溢れた。

「ああ…やっと髪を切れるんだな。」

と…

人が頑張り出すタイミングは様々だと思う。

今、現在悩んでいて全然練習してねーやー。と思っていても別にいい。

本当にタイミングは人それぞれなんだと思う。

ただ一つ言えるのは…

「みんな、能力が劣っているワケではない」

思い方一つ、やり方一つ。

みな不器用だし、そんな器用な奴は滅多にいない。

んでも現状の体制においてスタイリストになるのにあたっては本当に気持ち一つ。

やり続ける事のみなんだと思う。

サロンに突然来なくなる奴。すぐ辞める奴。あー、全然大丈夫です。僕は一軒目は”クビ”です。

20代前半の締めで一番大きな事はこれだったと思う。

すぐ辞める奴も沢山いたけど、残った僕に出された答えは「クビ」

「後輩に悪影響」

そういう理由だった。

ただ単にダメ男。

確かにロクでもない。

全くそれを恨みにも思っていないし、それが逆に良かった面もあると思う。

そういった事も人生の転機。

そこにそぐわなかった。という事も別に悪い事ではない。

今ではかつての先輩と会えば話も飲みにもいくし、相談もする。

毎年一回はみんなで集まり飲む。

例えばその時そういう良くなかった事があっても、時間やまたそこから歩んできた道が解決してくれる事もある。

大事なのは…

「何かが起こった。その後どうするの?」

という所なんだと思う。

なので「今がどう?」と考えるのももちろんいい。

でも、思っているよりは多分そこまで周りのみんなは何も思っていないし、結果論何かあったとしてもその後の歩み方でどうにでもなるものだと思う。

だから、気にした方がいい事もあるけど常に前向きでいるといい。

必ずいい方向には進むと思うから。

問われたのはこの辺りまでなのでこの辺で。ここまでだったら本当にただ単に「クズ」だよねw

質問されている所がこの辺りまでなのでこの辺で。

ここまでだとタイトル通りw

なのでこういったタイトルしか思いつかない。

僕がこれで何を伝えたいのかというと…

「自分らしさ」を出すのに億劫になっている若い人が多い様に感じている。別に自分を出すのは恥ずかしい事ではない。

という事。

僕自身は人に「どんな美容師でしたか?」なんて聞きもしないし、割とどうでもいい。

そういう質問が美容師も含め違うジャンルの職業の人からも上がるという事はそれくらい気にしてしまう性分が出ているし、やはり周りを気にしたり、自分を出す事に億劫になっているんだろう。

別にもっとらしく生きればいい。

美容師という職業だけで考えるとそういう感性が大事な面もある。

「美容師は素敵な職業」なんだけど皆それぞれ人間。

もちろん「美容師は素敵な職業」です。

そう思っていないと続けられない。

なんだけど、世に放たれている言葉は多少無理してる感も否めない。

・労働環境

・業界体質

取り組まなければいけない課題は山ほどあると思うし…

正直な所「めちゃ美化されるほどに昇華仕切れていない」部分は必ずあると思う。

世に出ている言葉で「よし!やろう!」と思ってくれた若者でも実際入ってみて絶望し、去っていく者も山ほどいる。

僕がこういう事を書くのもきちんと向き合う必要があると思っているからです。

一見華やかに見える業界。

そんな中でもやらなきゃいけない事、取り組まなきゃいけない事。

そして、それでいてちょっと裏を見れば…

華やかな部分とは裏腹にめちゃめちゃ大変な事も有ること。

そういった事を知った上でこの世界に入り、むしろ「自分も強くなり、そして自分が思っている事を表現していこう。変えたい事は変えていこう。」そういった気概が芽生え、本当の意味で「美容師って素晴らしい」と心から言える事。

今残っている人達はそんな人達だと思っています。

なので表面の言葉を聞いたらその逆も考えておこう。

皆、色々経験をしたのちその答えに至っているのですから…

と、いう事で今回の話はこれで終わり。

タメになるのかならないのか全くわからない。

んでも「きちんと語る事」は大事だと思っているし、みんなこういう生き方なワケではない。

それぞれ歩みは違うし、全然正解なんてわからない。

それでもこれを今読んでいる学生諸君や別職業の方がこのページを開いてくれる人間にはなれているという事。

「有名ですね」と言われてその「有名」が果たして正解なのか?なんてのもわからない。

んでもこうやってやっと普通にご飯が食べられ、幸せに暮らしていけている。

そういった事が何かしら伝わるのであれば書いて良かったかな?と…

と、いう事で来月面接。

採用情報 | ヘアサロン air 【エアー】

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僕みたいなのを拾ってくれてちゃんと育み、向き合ってくれたこのサロンには本当に感謝していますし、そして「こういった奴もいるw」から懐も深い。

また新しい個性を見せてくれる事を楽しみにしています。

続きはまた質問があればw

今日も頑張りましょう。

Category : コラム