2016.10.9
技術でもなんでも”年月がかかる”という事
僕はアシスタントに何かを教える時は…
「ネットを使え、ネットを使いこなせ」
と指導しています。
これは変な意味ではなく、もちろん美容師としての「技術」をないがしろにせよ!と言っているわけではなく、そこの部分は当然ラインとしてのプラスαで言っているわけです。
(近しい事はここでも述べています)
と、いうのも近年では集客、すなわちお客様に来店していただく窓口においてはインターネットというものが不可欠であり、僕自身は何も戦略立てて嗜んでいたわけではなく、何となく入って何となく続いてしまった。
そして、8年にも及ぶ期間の中で一日も欠かさず続けてこられたという後付け論ですがこれも一種の才能だったのではないか?と解釈しています。
それに気付くには期間もかかりましたし、ましてや実際…
「それをやっていたからお客様に沢山いらしていただけるようになった」
と実感するまでには述べ数年かかっています。
大体3年から4年くらいでしょうか?
ではアシスタントに当てはめてみるとどうでしょう?
そう、一般的にはサロンに入り、アシスタントをし、デビューするまでの基準値として3年くらいと言われています。(まぁ、これも過去かもしれませんが)
すなわち…
”デビューしてからお客様に認知されるまでの時間短縮はサロンに入った時からスタートしているという事”
なわけです。
「デビューしてからお客様来なかったので始めよう」
スタイリストデビューし、そこから一念発起するのも間違いではありませんが、想像してみてください。
8年間1日も欠かさなかった人間が”結果を実感するには3年くらいかかった”
という発言を。
僕が「3年かかった」
一体、どのくらいの人が8年間欠かさず続けて来れた人間より早く結果にできるのでしょうか?
と、いう事は最短で3年。
長くなれば5年ないしは途中で挫折するかもしれません。(というか後者がほとんどだと思うけど。。。)
効果的な対策もないまま悪戯に、そしてパフォーマンスも発揮できない状態で日々を過ごすのです。
すなわち。
「暇」だということ。
では逆に”技術”というものに置き換えてみてください。
日々トレーニングに励む。
それこそ”年月”がかかります。
むしろ年月をかけないと熟練度も実際お客様に入った時のプレッシャー緩和にもなりません。
そう、美容師は皆…
「大事な事は年月がかかる」
という事をすでに身体に刻み込まれているわけです。
技術は中身。ネットは入り口。入り口がないと中身を知る事はできません。
そう、間違えやすいのが、「技術を磨く」ということにプライオリティを置きすぎて、「入り口に対して盲目になっている」人が多いのが現実的にあるという風に感じています。
なので早めに認識整備をし、意識を整えておく必要性を感じているわけです。
苦手はダサい。(というかダサいと思われる以前に知らん)
現在、どのSNSにどんな人の層が形成されているか明確に答えられるでしょうか?
例えば…
「Facebookで新卒採用募集」
をかけていた場合、ほとんど効果は感じられないでしょう。
だって、対象の人はいないのだから。
例えば「いいね!」とかされても届きません。
僕の場合は記事ベースのpost引用を使うので、基本的にカロリーはかからず、連携投稿しているだけで「効果はないだろう」と判断しています。
新卒採用募集をするならば「Twitterないし、インスタ」です。
10〜20代前半層がアクティブなのはそこしかないです。
むしろ、学生は美容師さんが割と苦手目なTwitterに1番多く生息しています。
なので、新卒採用で人気のあるサロンさんは基本的にTwitterフォロワーが非常に多いですし、そこにリーチする表現をしています。
Twitterで夢のある投稿をするのは学生に対して非常に効果が高いという事ですね。
僕はあまりやりませんが。(楽しんでいるだけなので)
今では小学生からiPhoneを持っている時代。
書き込みやフリック、ログイン、課金…
そういったもの全てが僕らよりも早いステージで解釈されているわけです。
「苦手と言ってしまった時点で”この人ちょっとヤバい…”と思われてしまう可能性も高い」
わけです。早めからそれが普通の自分作りをしておく方が建設的でしょう。
ましてや、発信1つできない場合、「認知すらされない」わけですから、認知すらしてない人と、知ってる、尊敬してる人というスタートラインの違いは決定的です。
そういった意味でも早めから取り組むのが賢明かと思います。
そういった事を知るのも”年月”
こういうのが知識などなくても肌感覚でわかるのはそれだけ”年月”をかけているからであり、気付いたのが最近なことも多々あります。
だが、他の人にはわからない感情や読み取り方なども全て”年月”からきているものです。
ネットを活用する事においても技術と同様に年月を要し、そしてその年月がちょっとした閃きやイマジネーションに繋がってゆくわけです。
大事なのは”口コミ”
よく、言われる話で「美容師にとって大事なのは紹介だ。」と…
「口コミで広がってなんぼ」
という様な感覚の話を聞く事があります。
「インターネットも”紹介”ですし”口コミ”です」
棲み分けをしないで、対1人の紹介よりも、オープンスペースで「×∞」の紹介、口コミをされているものだと解釈できればその人は素養をもっているとも言えます。
そして、なるだけ早く。
アシスタントのうちからコツコツと積み上げておく作業。
これはすなわち、今向き合わなければいけない時代に突入しているのではないでしょうか?
早い人はどんどん進めていますし、それ自体もウォッチしています。
とても感心していますし、僕自身もできるだけ身内に「その年月が如何に大事なのか?」という事を伝えていける様にしたいものです。
うっかり「若老害」にならなくて済む自分作りを。
もちろんそれ以上に「技術の積み上げ」は大事ですよ。
要は昔よりやらなきゃいけない事が増えたって事。
昭和世代で、今時分に豊かであれる自分でよかったです。
ほほほ。
まだまだ僕も頑張りますよー。
Category : コラム