Naoto Kimura

2017.11.24

スタイリストになりたくない。別にいんじゃない?

いや、噂には聞いてたのですが、美容師を始めるとアシスタントから始めて、スタイリストになりお客様を担当し、カットして髪を整えるというのが美容師のデフォルト体制だった様に思います。

私はオンラインサロンを運営している事もあり、全国様々な美容室の方と交流がありますが、突如センセーショナルな情報を耳にする様になります。

スタイリストにはなりたくない

そう、自分ら世代からすると驚きの発言が若い世代から出現するように。

最初はまさかぁ?

と思っていた部分もあったのですが、どうやら自分も頭が固かった様です。

身近でも聞く様に。

そういえば元々専属やってもらっていた子(現在は退社しましたが)も…

「私、カットをしたくないんです」

と、言っていた。

それでいて、相談される事にそれにまつわる様な内容も増えてきた。

いや、別にいんじゃないか?

そう、普通にそう思えるように。

アシスタントから始めて、スタイリストデビューし、髪を切るっていう一連の流れもかつてからの風習に過ぎず…

アシスタントのエキスパートとして存在するもよし、キャリアに応じて昇級するスタイルなどを設けて、永年勤続する事もできるだろう。

生産を生み出す軸を再精査せねばならないだろうが、それはそれとして理にかなっている気がする。

早くデビューして自立を。っていうのは普通に今までのルートであっただけにすぎず、免許持って働いてる時点で自立ですからねぇ。

そういう意味ではハッとした気付きを与えられた気がして。

“早くスタイリストになりなさい”が後押しの言葉ではなくプレッシャーになり得る時代

そう思うと勝手に、「早くスタイリストにさせる事」というのが世代的な押し付け理論になりつつあるのかもしれない。

「スタイリストになることが幸せ」

「早くデビューさせる為に」

そういった思考が煩わしさを感じさせてしまう部分があったのかもしれない。

そんな事を思わせる時代。

そんな働き方があってもいんじゃないですか。

プロアシスタント。

ただ…

体制とか見直さないと基準がブレたりするんでしょうから、尚更、働き方改革か大事になってくるんでしょうねぇ。

そうかそうか。

面白くなってきたじゃないですか。

美容師というものも。

こういう流れもポジティブに捉えながら、柔軟に対応していきたいものですねぇ。

Category : コラム