2014.10.17
【10分1000円の奇跡】現役美容師がQBハウスに行ってカットしてきた話
あ〜…
「かぁ〜みのけうっぜぇぇ〜!!!」
とりあえずカットして一ヶ月もすると辛くなる髪質です。
特に…
「リヴァイ兵長」にインスパイアされてしまいサイドも後ろも刈り込んでしまっていたもので、伸びるととんでもなく襟足の毛が辛いのです。
「あ〜〜〜〜〜〜!!!パサつくしなんだかもう!!!」
ヤケクソになり「BULK HOMME」の乳液を…
髪に詰りつけてみました。
………
「意外といい…」
そうなのです。
乳液…
髪にも意外といいのです。ま、肌にいいものですからね。よくない事はありませんが、ヤケクソになった所からのアクションにしては意外な発見があり、なんか得した気分に。
まとまりはとてもよかったですが…
「費用との相対性が…」
一回辺りの材料費半端ないですね。
オススメしません。
さて、それでも…
「うっぜぇぇ〜!!!」
ってなっていた僕なんですが…
ふと思い立ってしまいました。
「そうだ!QBハウス行こう!」
(QBハウスとは…http://www.qbhouse.co.jp/about/)
そう「QBハウス」ならサクッとやってくれます。
いやいやその前に…
「てめえの店で切れよ!」
という話なんですが…
ウチのスタッフ、何かと忙しいのです。
非常に頼みづらい状況の「マネージャー」というポジショニング。
みんな練習したり、会社の仕事してたりで…
「よっ!髪切ってくれよ!」
みたいなテンションで頼みづらいのです。
おまけに今日は火曜日で定休日です。
「最早ゆくしかあるまい…」
そう心に決め、出撃しました。
「QBハウス 渋谷マークシティ店」
10分1000円の魔法を受けに僕は今旅立ちます。
「ガァ〜(自動ドア)」
そこには始めて見る光景がありました。
当然ですが…
「男性しかいません。」
スタッフの方「いらっしゃいませ!」
と、明るく。
僕がどうしていいかわからないでいると…
スタッフの方「そこの券売機を」
と…
「券売機…!!!」
自分の人生で初めてです。
券売機…
これは…
全てが初めての体験です。正に未知です。
16年美容師やってきましたがこんなにセンセーショナルな形式は初めてです。
考えた社長の方はなんたるイマジネーションを働かせたのでしょうか…
そして…
4席の待合いはお客様で全開で1人終わる毎に詰めていくシステム…
こんな緊張感は初めてです。
初めてお客様の気持ちになれた気がします。
そして何やら聞きなれぬ言語が…
「じゃ、吸い取りますね〜。」
と…
「吸い取りますね……とは…」
「なっ!!!」
そこには見たことのない光景が…
なんと…吸っているのです…
切って出た細かな毛を吸っているのです。
切られている方はとても気持ち良さそうでした。
これはかなり合理的ですね。
シャンプーしないし、お流しもないので強力な吸い取り機で細かな毛も速やかにバキューム。
これもナイスアイデア。
素晴らしい。そして不愉快さはなさそうです。
そういったものを横目に僕は…
ジィ〜。
(ここで切るのか…)
と自分が座るであろうシートを見つめて…
どちらかというと…
この…
「カロヤンガッシュ」の広告がどうしても目から離れず1人でツボってましたね。
どうでしょう?
僕のシートの前にはこの広告がデカデカとふんぞり返っているのです。
なんだか色んな事を考えてしまいました。
モヤモヤしたものと面白さと…
目の前にモニターがあったんですが、そちらよりもこの広告しか目に入りませんでしたね。
「じゃ、次の方どうぞ〜。」
「き、来た!!」
僕の番です。
速やかにカットクロスを装置。
肌触り良です。
首のタオルの代わりにガーゼで覆う形でした。誠に衛生的かつコストダウン完璧です。
スタッフの方「どうなさいますか?」
言葉遣いもとても丁寧で好感もてました。
カウンセリング。というか…
二言、三言くらいの問答し、カットする感じっすね。
「誠に男っぽくて好きですね。」
「サイドバックを刈ってください」
とオーダー。
スタッフの方「何ミリにしますか?」
お、それを聞くんだ…
みんなミリ指定してんのかな…
「2mmでお願いします」と僕。
いよいよ始まります。
「ウイ〜ン」
10分1000円カットというとなんだか雑なものを想像していたんですがとても丁寧でした。
丁寧に刈ってくれています。
むしろ正直僕が刈るより余程丁寧です。
僕はこんな丁寧に刈るかな…?
そんな事を考えていました。
丁寧に…
丁寧に…
…………ちょ。
(´-`).。oO(ほんとこれ2mmかなぁ…)
何やら僕にとって不安がよぎってしまいました。
僕の中の2mmはもう少し長めな感覚でした…そこは黙って様子を見てみましょう。
……
「ちょ。」
これは大丈夫なんでしょうか…
なんだか「ニューミッキーマウスヘア」と言いますか…
なんか中国の「弁髪」を連想させるこのエクセレントなブロッキングは…大丈夫なんでしょうか…。。。
お構いなしに進めるスタッフの方。
さすがです。正にプロです。僕もこういった問答無用スタンス…
が、しかし…
これは大丈夫なんでしょうか……。。。
これはかなり際どいラインまで上にいっています。
かなり丁寧なツーブロック!!!
ギリギリのキワまで丁寧に2mm!
これは…
そこは何も言わず黙って終了を待ちましたが…
これは…
思わず自分を見て笑ってましたね…
更に…
目の前の「カロヤンガッシュ」が僕の胸にグサリと刺さり気持ちを収めてくれました。
「じゃ、吸い取りますね。」
キター!!!吸い取りキター!!!
「ブオ〜。」
と丁寧に吸い取ってくれました。
もうなんだか何とも言えない異様な光景です。
ビシバシについたツーブロックラインを上の毛どかしながら吸い取るのにテクが必要な感じでしたね。。。
ちょいちょい上の長い毛を吸い込みながらベタリと短い毛に張り付く感じがなんとも面白く、これまた自分の心をなだめてくれましたね。
「いかがですか?」
仕上がった様です。
当然スタイリング剤などはナシです。
スタッフの方「こちらをどうぞ〜。」
と……
「なっ!!!!」
「クシ」をプレゼントしてくれるのです。
これは嬉しい!!!
といて、スタイリング剤はありませんが仕上げてみました。
ふむ。
悪くありません。
ボブシルエットになってますね。
んでもなんだか色んな意味で不安になり…
家に帰り、縛ってみました。
これは…
僕はこれは大丈夫なんでしょうか…???
かなりチャイナマフィアテイスト出てますが…
んでもスタイリングすればなんとかなるか…
う、うん…
なんとかなるか…
【総括すると…】
*とても良かったです。
1000円という価格帯の為、もっと雑なものを想像していましたが、スタッフの方の言葉使いの良さから…
「クシも一本一本交換で消毒器へ」(これに関しては法令通りなんですが見せる演出)
「とにかく手際がいい。合理的」(不愉快さはなく、テキパキ。残り髪の掃除も吸い取り機とかでスムーズ、床もささっと掃いてダストボックスも近くに)
「無駄な会話がない」(喋りたくない人には最適)
「クシの持ち帰りサービス」(なんか得した気分になる)
1000円というのがかなり安く感じるホスピタリティでしたね。
合う合わないはあると思うのですが、あまりこだわり過ぎない人には全然いいサービスだと思いましたね。
とりあえず僕が思ったのは…
「8000円もカット料金とってる僕はますます自分も見直し、ちゃんと値段に見合った技術とサービスを心がけないとなぁ。」
と思いました。
QBハウスさんが流行ってる理由がわかった気がします。
さて、明日からはこのヘアで。
(でもやっぱ結構ツーブロック上まできてるよなぁ〜w)
良かったら皆さんも行ってみてください。
「QBハウス 渋谷マークシティ店」
住 所
〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-12-3
渋谷マークシティ イーストモール1F
最寄り駅
渋谷駅
アクセス
渋谷マークシティ イーストモール 1F
営業時間
平日:10:00~21:00 (受付終了20:45)
土曜:10:00~21:00 (受付終了20:30)
日祝:10:00~21:00 (受付終了20:30)
駐車場
あり(有料)
http://www.qbhouse.co.jp/search/
【追記】
続き。
【一応書いた】カットし終わった髪をちゃんとスタイリングしてみた話。 – 木村直人 | BLOG HOMME Next culture is here.
Category : ブログ