2015.2.22
【鈴木えみさんの髪】を6年染め続けた僕が「なりたい!」貴女にそーっと教えるパーフェクトマニュアル
「鈴木えみさん」って素敵ですよね。
いきなり言い出してんだか?って感じなんですが僕はかれこれ「6年程」髪の毛を作らせていただいています。
基本的な価値観なんですが、本当にオシャレな方で、年は僕の方が上なんですがはっきり言ってそのセンスに追いつける様に必死な僕でもあります。
そういうのもあってか、自分の美容師スキルにおいても多大なる影響を与えてくれ、イマジネーション、デザイン、髪への考え方共に活力を与えてくださっている方です。
んでまた最近凄く言われるんですよね。
・「鈴木えみさん」の髪型、髪色にしたい!!なりたい!!。
と…
https://naotokimura.tokyo/?s=鈴木えみ
(過去記事はこちらに。半年分くらいしかないですが…)
いや、なれるでしょ。
んでも「なかなか…」というお声が多いので久しぶりにガチ書きしてみたいと思います。
と、その前に。
*絶対Amazonとかでカラー剤を自分で買ってトライするなんて事をしないでください。
これをお約束ください。
本当に嫌なんです。プロ専売品が普通に流通し、それ自体どうか?と思いますが、それよりも大変危険です。
そして、絶対に必要なのは「テクニック」です。
美容師さんと共に参考にする程度に留めておいてくださいね。
*適した髪質は「猫毛、軟毛」
猫毛、軟毛の方は発色しやすく、こういったカラーはダメージ少なく染める事ができます。
逆に違った髪質の方はやりようで近づける事ができますが工程は異なるかもしれません。担当美容師さんにご相談ください。
*持たせる(色持ち)には”継続”
この色に関しては「一ヶ月に一回カラーする」のがベストペースです。
最初はなかなか色が定着しませんがこのペースで染め続けると完成度はどんどん上がってくるでしょう。
安易なヘアカラーチェンジ(色を変える)は危険ですし、他の色になったとしても完成度は低いです。
基本コロコロ色を変えないのはクオリティアップの鉄則とも言えます。
*ダメージはそんなありません。
これをかなり心配される方が多いのですが近年のカラー剤の進化は目をみはるものがあります。
ここでも使われていますが、プロのカラー剤は「その人のダメージレベル」によってパワーコントロールしています。だから「プロ」なんです。
このカラーにおいてはそんなダメージが出る薬剤を使用していません。
安心してトライしましょう。
・使用薬剤はコレ!!!
「DEMI ASSORT ALLIA」
http://www.demi.nicca.co.jp/products/assort_allia/index.html
(特徴。色持ちが良い。ピンク系、オレンジ系ヘアカラー発色に優れている。ダメージレス。塗りやすい。筆者感想)
を使用しています。
ま、こういうのも「色バランス」なのでこれでないとダメというわけではありません。
あくまで大事なのは「色相環」「元々のお客様の色のコンディション」参考程度にし、その辺は担当美容師さんと相談しましょう。
・ゴール地点はコレ!
2015年のトレンドカラー「マルサラ」ってどんな色? – NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/m/odai/2141958837968011101
「マルサラ」っぽさを出しながらそれにスパイシーなピンク味をプラスしています。
「紫っぽい」とも言えますが紫だと印象強くなるのでそれよりはミルキーに。
マイルド目な雰囲気を出していきましょう。
・塗るときは”濡れてる状態で。
根元の生えてきた所と既に染まっている毛先は塗り分けています。
なんでかというと…
・クシ通しがマイルドになる。(引っ張られて痛くない。)
・ムラが少ない(2人で塗るときスキルの差が埋まる)
・いらした時のご自身の頭皮の匂いを気になさる方がいる。
・カラー剤わコントロールしやすい(パワーを調節しやすい。失敗が少ない)
などの理由です。
・大胆な色のチョイスをする。あまり混ぜない。
僕の場合はカラー剤の特性を最大限に活かしたいのであまりあれこれ混ぜません。
混ぜても「2色まで(例えばアッシュプラスブラウンとか)」
鈴木さんの色の場合は「個性とクオリティをフルに発揮する」と言う事で…
「2回 カラーしています」
ダブルカラー、ツープロセスなどとも言われます。
一度カラー剤を塗って発色を待ち流してもう一度カラーをする手法です。
1度目で使用したカラー剤は…
(使用薬剤 根元… C-10BA 6% 毛先… C-8BA 2・4%)
こちら。
BAというのは「ブルーアッシュ」の略です。
アッシュ系カラーの最高峰。
激烈に強いアッシュです。
こちらを遠慮なく使います。
塗り方、使い方を間違うと人によってはかなりくすんだ色になりますが、濡れてる状態で塗る、かなりのスピード感で塗る、置く時間を減らす。など様々な手法で工夫しています。
かなりお気に入りなカラー剤です。
ここで一気に「アッシュのベース」を作っていきます。
これがいわゆる「紫の土台」となります。
わかりにくいかとは思いますがかなり色の変化がみえますね。
ピンクが一気にアッシュ方向に傾きましたが大丈夫です。
まだ中にピンクは眠っていて断層が出来てる様なイメージです。
・そして欲しい色をのせてゆく。
ここは一気にいきましょう。秒速で。
使用薬剤は…
(使用薬剤 C-8RV:C-8PV 2:1 2・4%)
RVはレッドバイオレット、PVはピンクバイオレットの略。
強いレッドバイオレットを少しふわっとしたピンクで割るイメージです。
これと土台となる「アッシュ(青)」
アッシュは「ブルー属性」なのでブルー×レッドで「紫」の混ざり方をしますよね?
これをわざわざ二回にわけるのは一回で混ぜて使用すると求める色の強さまで到達しないからです。
ちなみにかなりダメージ要素のあるものは除去してありますし、施術各所にセンシティブな気遣いが手法として取り入れられています。ここがキモでもあるのですが今回は「色」に特化した説明にしておきましょう。
しっかりチェックして流して。
乾かそう!
専属アシスタント A!!KA!!NE!!!基本ヘアカラーは熟練度高めの専属アシスタントにしか任せません。
こんな顔をして乾かしています。
乾いた!
ざっと乾かしただけの仕上がり。
見えますか?「奥ゆかしさ」が…
ブルーっぽさもあるし、ピンクだしう〜んと…
こういう色味が旬です。
こうして仕上がる「アマテラスカラー」を見よ!
神レベルの仕上がりはこうして生まれるのだ!
こういった「マルサラ」っぽさ(上記述参照)はホント今年ありかもですね。
赤みに振るとか青みに振るとか…
色んなバリエーションとミルフィーユ的な色のふっくらもちもち感。
こうやって出来ています。
「なりたい!」
貴女はこれを見て知る、美容師さんに見せる。
などして是非近づけてみてください。
そして僕もまた粛々と腕を磨いて鈴木さんにも皆さんにも貢献出来るようになりたいと思います。
なんで書こうと思ったか?
はい。なんで今回はこんなにちゃんと書いているのかって???
わからないですか?
それくらいパーフェクトだったからですよっ!!
書きたくなってしまったのです。
また気合い入ってたら書こうと思います。
それでは。
「鈴木えみさんインスタ」
http://instagram.com/seee_official
「鈴木えみさんブログ」
Category : ヘアスタイル