2017.7.2
”スタイリストになったら辞める”って割と古風。今のトレンドは…
よくアシスタントスタッフとの会話で上る事の一つに…
「スタイリストになったら(お店を)辞めるんです」
みたいなのがあって…(あれ?ありません?)
これ、実は僕も思ってた事で実はとてもよくわかるんです。
現状辛かったり、「俺だったらこういう体制にする」とか、なんとか…
後は、「スタイリストになったら一人前」みたいな価値観が謎にあったりして、実際はスタイリストになってからがスタートなんだけど、スタイリストになったら一応一定のゴールとして定めて取り組んでいる人も多くいる様です。
それでいて最終的なゴール目標として「独立」みたいなのがあったりするんだと思うのですが(僕は願望ないので)、実はそこもスタートラインだったりする。
僕としては現サロンが自分の最適環境として存在しているので「そもそも独立しようと思わない」と話すと驚かれたり、自分の中では一応のゴール地点を通過し、技術者としては満足した部分もある事から、技術的事業での独立というよりは、例えば子会社化、もちろんフランチャイズや別事業のプランなどで現会社に貢献できる事や、本質的に手を組み合う事などを模索し提案してきた。
スタイリストになったら辞める。というレベルの物差しよりはもっと高いスケールを少しずつ目指してもらいたいというのは価値観の押し付けになるのかもしれないが、どちらかというと…
「自分の思う通りにいかない」
という部分の比重が大きいと思われる発言であり、実際、そんなチープな発想では結果も出せず、辞めた所で結局大して変わらない現実を迎える。
独立なんてしたら尚更である。
むしろ自分のやりたい様になどできないのが独立だ(フリーやマンツーマンとは別ね。人を雇用する形態)。
僕としてはそういった経緯から…
「やれない事は任せる」
というスタンスをとっていて、自分のサロンには自分ができない事を代わりにやってくれる人が多くいる。
そういった所でうまくリソースの割き方をコントロールしたりしている。
例えばだが、自分が仮に独立したとしたら「プロ経営者」を雇うだろう。
経営とかクソめんどくさい事はやってられない。自分が得意とする所は別にあってパフォーマンスを伸ばした方がよい。と考えるからだ。
スタイリストから管理職、役員、社長みたいな感じで段階的に色んな事が変わるしスタートする。
そして重要なのは…
「これをやりたいという発想なら会社すらも曲げるパワーを持つ」
という所だ。
これは独立し、経営者をやっていたとしたら味わえない感覚であると思うし、その逆パターンもあるのだろうが非常に面白いよ。
立場毎でパフォーマンスにこだわり、納得させ、段階を上げ…
そして中枢に至ったら本質的に自分がやりたかった事を提案し、納得してもらい、体制を変える事。
一回砂地に戻し、また積んでいく作業もいいが、飽和しつつある美容室件数などを鑑みるとこういった「組織を作りながら変えていく作業」にも醍醐味を感じる。
だからスタイリストになったらどうとかっていう感性で終わって欲しくないと思ってしまうのは価値観の押し付けかな?笑
まぁ、自分もそう思っていたので同じなのですが、できれば違う環境でなくても今の場所でも自分の理想を実現できる事を知ってもらいたいし、力にしてほしいというのは切に思っている。
むしろ今はかつてより色んな感性、柔軟な価値観で取り組まれている経営者も多くいる。
むしろ自分の様な感覚のスタッフがいると助かる部分もあるのではないだろうか?(いらないかも?w)
これからのトレンドはこれだよこれ。
そこで育ったら理想の為に去るのではなく、中身を変えてゆけ。
そういった事もできる時代なんですよ。
若いんだからもっとこういう親父でも思いつかない発想を持ってこいよ。っていう期待をかけながらエールを送ります。
但し、働く場所を決めるのは自分だ。
やりたければやればいいし、自分の判断で道は決めるべきだし、1ミリも後悔などはして欲しくないと思っています。
自分が取り組むのはそういった部分を如何に改善し、自然とここで仕事をしたいと思ってもらえるか?という結果を出していくのが仕事です。
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