2021.4.23
ここ数年でずっと多かった質問。
「木村さん。フリーランス(美容師)についてどう思いますか?」
これはブログをあまり書かなくなってからDM質問などで多かった内容です。(ごめんなさいあまりDMは返せてないです)
ここ2年くらいの間に爆発的に増えたんでしょうね。
あと、今年入って「clubhouse」でもかなり多かった質問です。
歴史的な部分でいうと、ひと昔前は「面貸し」みたいなカルチャーからスタートしたんですかね?
そこから業務委託とかシェアサロン、フリーランスと細かく言えば色々違うと思うのですが、同列に考えられる事も多く、そういう仕組みで仕事されてる方からすれば「みんな何を言ってるんだろう?」みたいな所もあるんじゃないだろうか?と思う。
基本的には「新しい事はまず否定してから」という流れはずっとあって、新しい仕組みを作ってきた人達はまず、その周りとの闘いが常であって、そういった所も業界的にはちょっと不思議に思ってしまう事もある。
なぜなんだろう。無駄じゃないか?と。
教育型サロン、ブランドサロン、シェアサロン、FCサロン、モール型サロン、高価格、低価格…
総じて別にどうとも思わないし、働き方もぶっちゃけなんでもいい。
その時の自分の条件にあえばそれでよし。
・そもそも美容師ってなんでそんな事になっているのか?
元々、カットという「髪を切る」って行為自体が美容師の仕事じゃなかったんでw
という歴史は皆周知の事とは思うのですが、偉大なマスターである「ヴィダル・サスーン」もカットってのを持ち込んで持論を展開してた時にはそりゃぁ色々あったと思うんですよねぇ。
パーマ屋って意識が強かった時代だろうし。
そういうのが段々と評価されてデフォルトになっていった経緯もあって、今なんだかんだ言ってても結局そのもの自体が認められて、土台に変換し、発展形が生まれてゆく。
それを如何に受け入れるのが早いか遅いかだけの違いで、時の流れを止める事はできない。
技術でもカットだけでなく、様々な技術が到来していて、それだけでお客様を喜ばせる事もできる人が増えてきた。
受発信は容易になり、直接ユーザーの声が聞けて技術進化も加速している。
そんな中働き方が一つに収まるわけはない。
働き方が多様化するのはとても自然な流れとも言えるかなぁ。と。
・昔と今の違い
昔はとにかく情報がなくて、欧米を追いかける以外に選択肢がない。
情報といえば、海外で学んできた人から直接セミナーで学ぶか、業界誌などだろう。
(美容師の息子なので、親子含めて述べ50年くらいの歴史になるかな?実家にはSHINBIYOが山積みでした)
なのでデザイン幅も狭く、事業のやり方も割と一本気なものが多かった。
今で言えば本当に情報は秒で手に入り、時間もクソもありゃしない。
Google先生に聞けばほぼなんでも見つかる。
気軽に聞けば答えてくれる。
自分で探せば見たいデザインなども丁寧にやり方付きで配信されている。
「正解が一つではない事を教えてくれる」
というのが圧倒的違いであって…
「多くの正解の中から”自分に合うものを選ぶ”」という時代。
多様化し、その全て自分の判断に委ねられるという時代。
だから、フリーランスとか普通に美容室に”入社”みたいな感じも「全部正解」と思う。
だがその前に「教えてもらって成長できた」というところは確実にあって、ゼロベースの所から面倒見てくれた人は確実にいるだろう。
なので、転身する場合にトラブルや価値観のズレが起きる事はしばしばある様に思う。
そこの部分に関しても僕個人は「恩着せがましくはしたくない」というのはあり、教えたどうこうで何かを言いたいとは思わない。
が、熱をもって指導してきた人達の心中もとてもわかる。
なのでその辺の歩み寄りみたいなのは未だ課題なんじゃないのかなぁ?というのはある。
・ここまで書いておいて最後に
ここまで書いておいて最後に思うのは…
「かなりどうでもいい…」
これに尽きる。
自分的に1番楽だなー。と思う仕組みは…
「24万件総ホールディングス化」とか。
なんかこう…
どうせこんなんなっちゃうんなら全軒LCL化しちゃって…
「どこまでも自分でどこからが他人なのかわからない世界」(れいあやなみ)
でなんかわかり合っちゃってまた個体に戻るとかさぁー。
…………。コホン
戻していきましょう。
まぁ、そんな事も思いつつ…
一つ言えるのは…
「僕は今、人の質問に答えているほど余裕がない」
これが1番簡単な答えとも言える。
そもそもプライドもクソもないので。
どう思いますか?というのは既存の働き方の人も、実際そういう働き方をしている人も「お互いに何かベトベトした空気をまとっている状態」だからでしかない。
そこはそこで解決してくれよw
総じて単にプライドが高すぎなのよ。この世界は。
素直に「いいね!」「おお。新しいね!」「面白いねそれ。」
でいいと思うんすけどねw
なかなかしかしと言った所。
かなりくだらないですね。
自分個人で言えば「楽しく髪を作りたかった」
ただそれだけ。
なので働き方の違いとかはどうでもよく、楽しく作れる環境、働き方であればそれでいいんじゃないかなー?と思います。
何よりも僕らの時代より確実に報酬面では底上げされているし、若い時代からお金を手に取る人も増えたと思う。
そういう人達が作っていく、美容のカルチャーもそれまた面白いだろうし、ハングリーよりも満たされてる人達が作るターンなんじゃないの?と楽しみにしているところでもあります。
また数年後にはガラッと変わってるのを楽しみにしつつ…
はー。時間。
巻き戻したいなぁ。。。
みんな…羨ましいよ。
Category : コラム