Naoto Kimura

2015.10.4

【やりたいものが見える時】上手くなるのが一気に加速する気がする。

銀座タワー店の週はみんなで「いっせーの!」で作品撮りをしています。

専属アシスタントしかり、店長しかりでみんなでやる事。

なんかある種そういった統一感のあるルーティーンを生み出したくて。

僕は全部、写真を撮ってあげてるだけなんですが、中でもちょいちょいアドバイスしたりとかでできるだけ一歩一歩進める様にと。

「急に上手くなるわけはない。コツコツと」

僕の中でのルールってそんなもんで一気に上手くなるはずなんてないと…

んでも…

稀にジャストフィットさせてくる奴なんかもいて、マグレなのかもしれないけど…

「当たる(これだ!)確率」を上げてくる方法論の確立をしかかってる奴も出てきます。

多分それって…

「本質的に楽しんでる」

し…

「自分の”やりたい!”ビジョンが明確になってきてる」

時に起こるのかなぁ?なんて…

もちろん仕上がりはまだまだなわけなんですが…

それって美容技術においてとても大事な事の様に思うんですよね。

僕がそういったものが見えるのにはとても時間がかかりました。

好きな女性像やヘアスタイルも「これだ!俺はこれなんだ!」みたいな感性が全く働かなかったからです。

それはやはり、視野の狭さや努力不足もあった様に思いますが、「好きだ!」という気持ちが決定的に足りなかった様に思うんですよね。

そういうピュアな気持ち、そして明確な女性像が見えた時に「上達スピードが加速する」様な気がして…

カメラ持ってるとそういった「何がしたいのか?何を表現したいのか?」という人の意思が流れ込み、自分のテンションにも繋がります。

普通に立ち位置に立った時「ビビッ」とくるものがあって、そういった時には自然と構図が見えたりとか、自分の中でよりよく見せる工夫思考が働き出します。

それと同時に…

「悔しい…」

と…

何故自分がこれを作ってないのか…

という思考が。

「嫉妬にも似たムカつく」という感情。

ネガティヴなものではなく、一クリエイターとしてのこの感覚。

なんかわかりませんかね?

今回、感じさせてくれたのはキャリアたった2年のアシスタントでした。

専属アシスタントについていて、普段から見てる部分もあるって所はもちろんありますが、ここは一クリエイターの場所です。

普通に「ん?これは…」

というものを持ってこれるというのは、普段からの彼女の姿勢を見てると容易に想像できます。

単純に「好きだな。上手くなりたいんだな。」

というのが前面に見えるからです。

そうなるとモデルから衣装からメイクから何からこだわりだし、表現し始めます。

こういったアクションはサロンワークやカリキュラムの進行にも大きく関わってくるんだろうな。とも…

まぁ、とにかく成長は嬉しいですし、今後も楽しみです。

それでもっと「ムカつかせて」欲しいですね。

最後に…

くじけそうになってる同僚と話してる時に「お前は引っ張られるなよ」と声をかけたら…

「わたしは上手くなるんです。わたしは美容師」

まっすぐな目をして言った言葉には力を感じました。

楽しみだよ。

Category : コラム