2017.1.28
ネットで集客したいのに集客になるはずがないという話
よく相談される事の多くに…
「美容師やってて集客に悩んでいて、ネットを使おうと思っています。どうでしょうか?」
と、言われてちらっとのぞいてみたりするんですが…
集客になるか?と言われると…
「うーん。。。わからんなぁ。。。」
という感想しかなく、何か拘束力みたいなものを感じたり、美容師として自分らしさを感じる様な内容は見受けられなかった。
さりげなく、自分を振り返ってみた。
そういえば自分ので考えると、なんでも深く考えた事はない。
んでも、実際、多くの方が「ブログやツイッターを見て」といって来店してくださっている。
んでも思うのが…
「特に集客を狙った事がない」
わけであって、別にステータスを望んでいたわけでも、これでお客様を増やしたいと思ったわけでもない。
簡単な事を言うと、始めた経緯は…
サロンワークが忙しくて、ホスピタリティ不足だったのをブログで解消したい。
というのが始まりだった。
すなわち、全く集客を狙っていたわけではなく、顧客サポートが発端だったわけだ。
そして、多分自分に向いていただけなんだと思う。
やってみてわかるのは…
僕は書くのが好きだったという事だけ。
書くのにストレスが全くない。
「何書こうかなー?」って思うこともないし、自然に「スチャッ」とスマホを開いては、思った事をそのまま書いている。
人の評価をあまり考えた事がない。
なんだが、結果「沢山来店している」
これは一体なんなんだろうか?
僕のキラーエントリーでいうと、お客様から言われる第1位は…
これだ。
「暇だから”暇な女子大生”をカットしてサロンモデルデビューさせてみる」
こんな全くくだらない様なものが、グノシーにもスマートニュースにものり、とんでもないアクセスを出し、未だに読まれ続け、それをきっかけに来店する不動の一位だ。
二位はこれだ。
これは自分が興味あったので「QBハウス」にいきカットしたレポート。
これなんかは「10000いいね!」とか押してもらえるとは思いもしなかった突発的な行動録。
んでも、これを見て「この人に切ってもらいたい」と思った人が多かったのだ。
ほとんど美容師とは関係ない。
逆に普段載せているヘアスタイルや、ヘアにまつわる記事がおまけになってしまっている。
僕は書きたい事を書くがゆえに、内容の幅は広い。
子供に対する話、妻に対する話も平気で書く。
書きたいからだ。
逆にそんな家族観を評価していただけ、子供づれのお客様は激増したという事もある。
これも美容とは関係ない。
美容師にまつわる話も書いたりするが、それは単純に憤慨してたり、伝え方の手段の1つというか、手記として書いている。
これは書き方もあるのかもしれないが、美容師以外の方から評価される事も多く、全く狙ってないのにそれで来店なさる事もある。
ちなみに業界を変えたいとか盛り上げたいという意識は全くない。
単なるはけ口。
はけ口を上手くマイナスな書き方にならない様配慮しながら書き残しているだけ。
むしろストレス解消になっている。
ブログで言うと…
名古屋に変な美容師さんがいて、ブログを書いている。
多分この人にとっても意味なんてないんだろう。
ただ、書いてるだけ。
じゃないとあーいう中身の事は書けない。
なんだけど、それが勝手にサロンに寄与しているものもあるんだろうと思う。
意味はないんだろうけども。
ツイッターなんていうのは尚更ひどい。
言いたい放題だ。
まさにストレス解消。
存在していることに感謝。
ツイッターの使い方に悩む美容師さんは多い様だ。
「フォロワーが増えません」
と、いうか、ツイッターが本当に相性いい人はまずフォロワーの事なんて考えていない。
多分、悩む人はとても真面目なんだろうと思う。
その時点でツイッターには向いていない。
美容師でツイッターを使う事の本質は…
「如何にバカであるか?」
というのがキモなんだと思う。
基本的にまともな事を言った事はないが、なぜか26000人程にフォローされている。
僕は全員ブロックしても1ミリも心は痛まないし、現に相当数クールにブロックしたり、整理したりしている。
ツイッターは如何に気楽でいられるか?が大事なのだ。
あと、心も強くなれる。
なんか悪口とか言われたりももちろんあったりする。
そういう時に…
「あ〜。またカスがきたな〜。」
と思いながら…
「死ねや!ボケ」
とストレートに言ったりもする。
大体の場合は言葉遊びで、人の突かれて嫌な所を探し出し、ウイットを交えてつついたりする。
そういう言葉遊びの面白さがある。
なんでこんな事を言えるのか?というと、顔も見えなければ、知りもしない人にそこまで感情を持つ必要もないという事。
美容師さんでツイッターがアクティブな人は大体様子がおかしいと思っても過言ではない。
僕も然りだが、如何にフォロワーが多い人でも文脈おかしかったり、突っ込みどころは多々ある。
それが面白さなのだ。ツイッターの。
集客をする為に使うものではないのだ。
だが、結果「ツイッターを見て」というお客様が後を絶たないのは、そういった美容師ならざる無双感が好きなのだろう。
内容が面白いと言ってもらえる。
ツイッターでは唯一勝てないなー。と思う美容師さんもいる。
彼だ。
【陰湿】真鍋遼太郎 【西武ライオンズ】 on Twitter
【真鍋遼太郎】 WEB予約 https://t.co/fH0QZU1r6i LINE@【ご相談・ご予約】 https://t.co/8BvWmD5s4B
このアイコンで「予約はこちら」とは僕は言えない。
だが、彼にこないだ反論されたのは…
「これでも予約してくれるんすよ!!!」
と憤慨していた。
遺影に西武ライオンズの帽子被った美容師に切ってもらいたいと思ってしまうわけだ。
僕には真似できないし、美容とは全く関係ない。
僕には出来ないし、こういうアイコンにするのも怪しい言動をしているのも…
「意味はない」
んだろう。
従って、彼もツイッターを使うことにストレスも拘束感も感じていないはずだ。
もちろん集客を”狙って”いるわけではないだろう。
それが結果「切ってもらいたい人」になっている場合もあるということ。
ありのままで切ってもらいたいになっているわけだ。
冒頭に戻るが、相談を受けた美容師さん達皆に言えるのは…
「やれば集客になる」
「苦手」
「美容の記事出せばいいのかな?」
みたいな言葉が連想される内容がとても多い。
そして、目的があればいいのだが、無意味に業界ネタも多かったりする。
お客様には1ミリも関係ない。
美容のコンサルや、本質的に業界変革に燃えている人は的ズレではないが、変に影響を受けても何もならないだろう。
「ただ書きたいのだ」
というのは全くもって問題もなく、それにまつわるビジネスを考えている人は当然の事だと思う。
ただ、そういうのに振り回されている人は事実多いだろう。
Facebookなどは最近特に「重い…」
冒頭で僕が書いているものは単なる馬鹿げたことでしかないが、人はそういうものの方が好きなのだ。
従って何も考えず、成り行きで自分の書きたい様に書き、自分を表現し、見てもらう事は自分の為でもあるが、結果「集客」になりえたりするという事だ。
楽しみながらやればいい。
案外ホント何も考えず、ただ自撮りを延々と載せ続ける美容師さんの方が無駄に何か考えて投稿するよりも余程効果が高い場合もあるだろう。
苦手な人はやらなくていいと思う。
やめればいいし、アナログで存分に魅力を発揮できれば口コミで勝手に増えるだろう。
無理にリソース割いて本業に差し支える方が余程無駄だ。
書く必要すらないだろう。
だが、閲覧はした方がいいだろう。
ネットには情報が溢れているし、頭を柔らかくしてくれる材料が沢山ある。
情報を入れてないと頭は硬化し、それを無駄に人に押し付ける事もしてしまいがちだ。
知識を入れるという意味で嗜むのは建設的アクションだろう。
ただ、何にせよ、自分に関して言えば「単に向いていただけ」だろう。
ネットはあまり「人の事を気にしない人」「メンタル強めな人(というかネットを通じて鍛えられた人)」などは向いていると思う。
単に顔の見えない人相手に動揺する事なく、ただ、そこにいる人も人であり、そういった気持ちを汲み取ったり、やり取りをするだけでも勉強になったり、新しい繋がりが生まれたりする。
そんなインターネットが僕は大好きであるという事。
”集客しようと思っている人に集客されるバカはいない”
これはセミナーなどてよく述べる事なんだが、僕自身がどこかの店に行くときや、人に任せる時に判断する材料だからだろう。
僕は僕自身が切ってもらいたい美容師像をネットで作っているだけなのだ。
それはとても自由で、幸せで、時にはバカもやれればまともな事も言う。
そんな人に僕は切ってもらいたい。
ただ単純にそういうのを表現したらいんじゃないですか?
そんな風に思うんですけどね。
Category : コラム