Naoto Kimura

2014.10.20

【ブロー】という技術にみる将来性

僕は美容技術の中でも…

【ブロー】

という技術においては並々ならぬこだわりがあります。

かつて所属していたサロンが得意としていた技術。というのもありますが…

基本スタンスがドライカット(乾かして切る)となってからは尚更ですね。

【ブロー】という技術は大変奥が深く、クセをそのままにカットする方などはあまり重要視されない事が関連しているかはわかりませんが、その辺のこだわり、ポリシーにおいては薄くなってきている気がしている今日です。(アシスタントの仕上げレベルがイマイチ)

今一度見直していきましょう。

1.クセを見抜く力

人によりクセは様々。髪質も考慮した上で進めねばなりません。

クセの向き、質、毛先の向き、生えグセ、どれをとっても一流のプロであるべき洞察力が学べます。

デザインにおいてもそれこそ重要な役割を果たします。

まずはクセと生えグセを意識して見抜けよ!

2.綺麗にブロー出来てないのに髪が切れるか!!!

初級スタイリストの多くは「キレイにブロー出来てもないのにドライカット」ゴールが全く見えていません。

ブローしないならしない(クセを活かすなど)

はたまたウエット状態と同様仮定して切るならクセもバリバリ伸ばしてないとカットなどできるはずがありません。

お客様がお帰りになり流した後で乾かすとガタガタになるでしょう。

そのためにも仕上がりクオリティのコントロールが出来る出来ないは大きく関わってきます。心得ておこう!

3.前髪の生えグセがブローで治せなくて作品撮りが出来るか!!!

大体作品を見てイマイチと感じるのは…

「顔周りがキマッてない」

事がほとんど。

それはすなわち、あまり考えておらず、そしてクセをブローで取りきるスキル不足。

髪質のよいモデルばかりでなく、クセ毛でもキレイに見せる、素敵な仕上がりに見せる決め手はブローといえます。

【究極論】

かなりの極論になりますが、正直ヤバイカットをしていたとしても【ブロー】が神レベルだと如何様にもなります。

そういった意味では恐ろしい技術ですが、前髪の生えグセコンプレックスを抱えてらっしゃるお客様に神ブローを展開し、一撃必殺でクセをとりまくれ憧れの流し前髪になんぞ出来た日には信頼度は抜群に高まるでしょう。

いいですか?

「出来るのと出来ないの」

「やれないのとあえてやらないの」

は違うんです。

ブローという技術を見直し、明日のクオリティの高いデザインを是非表現なさってください。


(木村チーム アシスタントへ)

Category : コラム