Naoto Kimura

2015.1.29

「分からない事」を「分からないから任せる」という勇気

先日…

僕が【組織】から離れない理由。

http://poolmagazine.jp/naotokimura/1147

こういう記事を書いていて、質問もらったんですが…

「なんでスタッフがそんな長く残る組織に成り得てるのか?」

んー。まあ、自分的な所は上記で述べている通りなんですが、確かに長く働いていてそれこそ僕みたいに積極的な発言をしていなくても凄い売り上げを上げている(お客様の支持を得ている)スタッフがめちゃくちゃいます。

まあ、そういったのは本当に頼もしさでしかなく、僕が1人どうこうなったくらいでは全く揺るがない体制にはなっていると思います。

なんだろう…?

僕が思うのは…

「分からない事は分からない。認める所は全力で認める」

みたいな所があってそれぞれがそれぞれの足りない所を認める。

例えばインターネットとかだったら…

「いや、インターネットとかわかんないし。キムに任せるよ」

この言葉でどう感じるかはわかりませんが、基本的に任せる部分は任せる、認める部分は認める。

みたいな所はホントあるかもですね。

それは僕自身、他の分野の所においてはそういう感じで。

「僕はここら辺わからないし、お願いします。」

同じ立ち位置くらいの幹部が何人もいますが、それぞれがそういう感じですよね。

「なんかこんな奴がいてもいいよね」

あまり、全体的に「コレ!」みたいなものをあえて作らない。

「全部含めて我々だよねー」

みたいなものがあって「特化」している人、地道に積んでいく人、派手さはないけどものすごくスタッフの支持を受けている人。

色んな人、色んな方向性。

「形にした時、認める」

もちろん好き勝手にしていいということではありませんが、ある程度のラインで形にした時、初めて「認める」という雰囲気が出て「任せる」というスタンスができているかもですよね。

僕が言われたのは…

「お前みたいな奴をどんどん作れよ。(インターネットに強い奴も沢山育てろよ)」

と…

基本的にみんな「何考えてこうしてる」とかまでは分からないと思いますが、こうして形にしている所を感じた時に、ここは任せた方がいいんだろ。

という判断になっている気がしていますよね。

あまり中途半端な知識をひけらかさないと言いますか…

「わからんものはわからん」

興味あればあるし、ないものはない。

んでも、そういう能力がある人がいるならそれもうまく活かしていくのがいいんじゃない。

軽い様ですが、そこによって起こった事は「全員の責任」であり、そういう責任をとる覚悟で任せるという姿勢が、うまく調和したり、組織として足りないピースを埋めてうまいこと全体的にシナジーが生めている様な気がして…

だから何か物事起こすときは全員の幹部ミーティングでテーブルに出し、みんなオッケーって感じだったら物事が進む。

みんなの承認を得るのはとてつもなく面倒な行為に思えるかもしれませんが、そこで皆が「うん」と言ったからには全員責任を取るべきフローができているわけでそういった強さが出てきて安心感も、それとは逆に何かを起こす緊張感も生まれます。

「色んな人が色んな角度から物事を起こして、それに対して”認めて”‘なおかつ”責任はみんなにある”という姿勢」

そんなん当たり前の事じゃん。と思われるかもですが、以外と物事が「トップダウンオンリー」になっているサロンもあるのではないだろうか?

僕はやっぱずっとこの組織で過ごしてきて思うのは…

「すべては”環境”に帰結する」

そんな感じの感想をもっていて、そういった「環境」を作るにはやっぱ「色んな能力を認めてそれを活かす作業」というものが必要であり、「足りないものは他の人に埋めてもらおう!俺はわからん」と信頼をもって接する事なのかなぁ。と…

そうやって思ってるから必然的に「下の子伸ばすにはもっと箱が必要だよね。席も人も。」「お客様のホスピタリティー高めていくには?」「これからの色んな部分の拡充は?」など様々な角度違いの議論が成されていて、そういった事に充実感を感じているのかもですよねぇ。

ま、何となくみんな同じような事を思ってんじゃないすかね?

そういった所がそういう組織形成をしているのかと…

ま、表面上、技術者としては「ライバル」という所はもちろんあると思いますがそれとは逆に「信頼感」というのも絶大な要素で、パーフェクト人間なんて存在しないからそうやって作ろう。

みたいな風潮がそうさせているのかもですよね。

こうは言っててもまだまだ足りない部分があると思いますし、これからって所ですよね。

粛々と励んでいきたい所です。

Category : コラム