Naoto Kimura

2015.10.19

「らしさ」追ってる?「らしさ」ってこうしていかないと出ないよね。

なんかスタッフルームでシャバ僧に喝いれてたんですよね。

何故シャバいか?

そんなにびっくりするほどやってもいないのに「この作品どっすか?(ドヤ!)ゲヘゲヘ」みたいな事を相談してきてドヤってたんですよね。

そういう時の僕は「張本勲」です。です。

喝だーーーー!!!(カーツっ!!!ジャジャン!!)

とりあえず見せてもらった作品に関しては冷たい様ですが…

「普通だ…お前らしさが全くわからん。」

と…

「悪く言えば誰でも作れてしまうのでは?? ”らしさ”追ってる?」

と…

「らしさ」追ってる?そして「らしさ」が見えるまでやってる?

冒頭の彼に関しては「ネタ」としても、実際アドバイスしたのはそういうこと。

僕は割と全国各地でも見せてもらえますし、もちろんスタッフの作品も見せてもらえるんですが…

これといって特徴を感じるのはほとんどありません。

・「軸」がブレてる。というか目的が見えない。

目的を定める

・自己満、自己トレーニングの為。(自分の好みのみを追ったもの)

・これをみた人がお客様になってくれる可能性を追った提案。(集客)

・クリエイティブ(創作的な)

まずはそこを定めたらどうや?と…

例えばですが…(実際スタッフに見せたもの)

こういったもの。

「誰がどう見たって”俺”です。」

誰が見ても誰が何と言っても”俺”

作品作りにおいては僕はこういったマインドが大事だと思っていて…

例えば雑誌やウェブで「あっ!これいいなー。可愛い!」と思ったら「絶対真似しない様にしよーっと。」

とかって思ってしまうんですよね。

非常に癖の悪い天邪鬼ですが、こうやって「らしさ」を追うトレーニングをしている様に思います。

徹底的なマーケティングを。1番有効なツールはSNS

色んな作品を投稿していますが、とてもクールにリアクションを見ています。

「自分が思っている”良い”と人が思ってくれる”良い”。ズレが生じることが多い」

SNS層にもよると思いますが、リアクションというのは非常にシビアです。

良いと思われればコメントまでついてきて「いいね!」

「100いいね!」くらいしかつかないときもあれば「数千いいね!」とかついてしまう時もある。

僕自身「数千いいね!」とかついてしまうpostって大体想定外だったりする。

そういった所から思考を巡らせ、提供しようと思う次のものを考えてまたpostする。

そういったものを繰り返している。

そこには…

「だから”これがよい”と言い切れる根拠が生まれる」

そういった思考で物事を起こすのであればそれは非常に「集客向き」だし、それでいて「ポイントが明確なわかりやすい作品の仕上がりになるよ?」と…

1番わかりやすいのは「ストレートパーマなどを用いたストレート質感のヘアスタイル」

僕は特にストレートパーマとかの質感を求める事がないので発信に取り入れる事は少ないが、わかりやすい例としてあげるとそこが1番に浮かぶ。

非常に悩んでいる人が多いからだ。

写真表現をするのにおいてはそういった「ポイント」を明確にするともっと上達スピードは加速すると思っている。

でも結局ストレートばっかやっててもつまんないからね…

徹底は大事だが、色々やりたいのが美容師の性。

狙う事は出来るけど、やっぱりクリエイティブな表現にしたいと思う事もあるだろう。

どういうのを「クリエイティブ」というか?という定義はそれぞれあるだろうが、僕が思うクリエイティブは…

「らしさ(自分にしか出来ない。印があるもの)」

が見えればクリエイティブと言えるだろうと解釈している。

自分がやっている事はそういうジャンルの事をやっていると思う。

まぁ、幅広くはやってるつもりなんですが…

「らしさ」を出すにはやりまくる。そして必ず「手を入れる」事。

僕はそう思っていて、美容師個人が写真を撮り、作品を残すといった文化はそんな過去からあったものではない。

数年の範囲だったと思うが、割と普通に忙しくしていた僕でも夢中でやりまくっていた。

特にカットもしないでヘアメイクだけで済ませる時も、写真だけ撮った時も沢山あったが、とにかく「回数」に関しては誇れる程にはやっていたと思うし、そもそもヘアメイクをやりまくっていた為、「撮影」という現場はありとあらゆる現場を回っていた。

そこで目に焼き付いていたものは確実に活きていたと思う。

確実に「数をこなした」という事が自分に自信も与えてくれる。

やはり「人に対して堂々とこんだけやってきました!」と言える程の事を1つくらいはもっといた方がいいと思う。

そこでしか得られない自信は確実に作品に表れるし、写真から伝わる。

更にステージを上げるには必ず何かしら手を入れる事。

実感論ですが、色んな形での撮影をやってきたが結局…

「これだ!」

と思えるものというのは…

「自分で、カット、カラー、メイク、セット、フォトまで全てやったもの」

だった。

特にショートやボブには如実に表れる。

当たり前とも言えるけど、所詮人がカットしたものをスタイリングしても「らしさ」は出しにくい。

難しさも感じれば「あって欲しい所に毛がなかったり(切ってあって)」

それをなんとかするのもテクニックと言えるし、それ自体を否定するつもりもないが、やはり自分で…

「うむ!」

と言えるものは自分でカットしてあるベースでしか叶った事がない。

これはやはり色々経験してきての見解だ。

なので…

「もっと高みに登りたい」

って思考が働いたら、そういった活動に協力してくれるモデルさんを探し出し、そしてお願いしまくるのもいいだろう。

そして更に高められる結果になればその人にもオファーが沢山来たりとか、色んなメリットがある。

僕は割とそういう事もやってきたつもりだ。

そうすると信頼感が生まれ「是非切ってもらいたい」という人も増えるし、唯一無二の自分のデザインが生まれる結果となり、1つ階段登れた様な感覚にもなれば、完成度に対しての実感も生まれたりする。

これはやってきて思う実感論。

なのでこういった思考をもっておいてもいいだろう。

あくまでいうけど、「切ってないからダメ」とかそういうつもりはない。

「らしさを追う」というテーマ上で言えるスピーディなプロセスに対してのアドバイスとしてという事だ。

ま、結局。徹底的にやりまくらないと手に入らないものがある。

やみくもにやればいいというわけではないがそういう時期を過ごす事も必要だろう。と…

忙しくて苦しい時、疲れて眠い時、他の誰もが見てくれない様な時…

そんな「時」にインスピが生まれる瞬間もあったりする。

まずは「そこまでやってるか?」と…

なので…

「よっ!シャバいねっっっっっ!!」

と言っておいてあげました。

まぁ、こうしてあえてコラムとして述べるのも…

「かわいがり(期待の表れ)」

というやつでして、できないだろうなぁ。と思ったらまず言いません。

キャリアを抜きにしてもその「マインド」だけは常にもつ。

維持でもやりきる気概をもつ。

そういった事を伝えられる先輩でありたいし、自分自身もそうありたいと思います。

なので…

「カーーツッ!!!」

は同時に自分にも入れていきたいと。

半年後にはカメラ向けられたら堂々と笑顔で写真撮れる男に成長する事を期待しています。

あれっ?!

何故か上司に褒められて笑った記事(笑)

https://naotokimura.tokyo/archives/15115

なんかどっかで見た事ある仕上がりだなぁ。

シリーズ「シャバ僧」次作はあるのか?!

お楽しみに。

Category : コラム