Naoto Kimura

2016.1.31

美容室に来たお客様を待たせる事が【大嫌い】

仕事的な独り言ね。

基本的にいつも土日になると思うのが…

「待ってる人どんくらいいんだろな〜」

という事。

て、いうのは僕はどこに行っても「待つ」というのが嫌いな性分で、なんでもですが、「基本的に待たない所」にしか行かないタイプです。

と、いう事は必然的に…

お待たせするのも大嫌い

なわけです。

「自分は待つの嫌いだけど、人は待たせてもいい」みたいな感覚になってたとしたら傲慢に他ならず、自分の仕事においてもプライベートで嫌だなと思う事ははしない。

こういう感覚は当たり前だと思うんですよね。

んでも、自分もかつては「お待たせしてしまう」という事もありましたし、今も「ゼロなのか?」というとそうではないかもしれませんが、そこに関しての意識、追求はしているつもりです。

「お待たせしている」と思った時に一度整理してみた

かつて自分がそういった時に何を行ったか?というと、まずは「整理」したような気がします。

「なぜ待たせてしまう事態が起きるのか?」という事を。

・根本的にキャパオーバー

・時間通りに予約を埋められない(無理してでも取ろうとするスタンス)

・アシスタントを多数使える身分ではない

・全部をやろうとする。圧倒的にプロセスの組み方が下手(時間と数に対して現実的ではないプロセスの組み方。カウンセリングなども含めて)

そういった整理を行った時にふと、我にかえった事がありました。

あれ?結局俺って何がしたいんだっけ?

と。

僕がしたい事っていうのは「お客様を喜ばせる」という事であって、こういった整理を行った時に…

「苦しくない?それって」

みたいな事が多かったんですよね。

更に結果論、「待たせる」という事態が起き、自分もイライラ、アシスタントもソワソワ、お客様も時計チラチラ…

「誰も幸せになってないな…」

と…

そういった時に変革をもたらす好機なわけなので、僕はすぐに断行する事となる。

1・「とにかく待たせない」と自分の中で決め込む

自分の中で決め込む事は大事だ。

コンプライアンスレベルで組み込まないとすぐに崩れるし、忘れる。

僕は自分の中で心に決めた。

「絶対に待たせない。意地でも」

そう決め込むと見えるプロセスが沢山ある。

2・「果たして幸せか?」を考える

「待ったとしてもその時間で予約を取ってあげる事がサービスだ」と決めつけていた。

予約電話が鳴れば、融通を利かせながら…

また、そういう事に合わせられる事がサービスであると…

が、人間性が崩壊した。

アシスタントに当たる事もあれば、周りもかき乱し、1つもいい事はない。

それはプロとして欠けている部分があるかもしれないが事実だ。

そもそもそういったスタンスが合っていなかったという事だ。

そういった自己分析も大切だという風に思う。

スタンス的に合う人はそれでよいと思うし、そういったスタンスでお客様が増える人はそれでいいのだと思う。

僕には合っていなかったという事。

自分が待ちたくない性分だと待たせているとソワソワするという事なワケだ。

んでも逆にそういう割り切りをしていると見える事もある。

3・大幅な技術革新

と、いう事は「今まで通り」だと当然ダメなワケだ。

技術に関してもメスを入れていかなければならない。

カットのやり方からカラーリングプロセス、カウンセリングの在り方、接客の仕方から全てを組み替えた。

そう「セオリー破壊」今まで教わってきた事は、今までやってきた人が考案したものであって、決して自分に合うとは限らない。

成功論を踏襲して自分に当てはめても、自分ではない。

自分らしい新しい価値観が必要だ。

そう思った自分はまず…

「ウエットカットをやめる」

「ウエットカラーを極める。ある程度のクリエイションカラーは捨てる。やったとしても少プロセス、高クオリティを考える事」

から始めた。

ウエットカットをやめる。というのは大胆な発想だったが、基本的に「なぜウエットカットからスタートしなければならんのだ?」という疑問ももっていた。

ドライ状態でのカラーも同じ事が言える。

僕はヘアカラーをウリにしていたので、ヘアカラーに携わりたいという部分は外せなかった。

ならばカットはどうだろうか?

長さを大幅に切らない方にウエットカットは果たして必要なんだろうか?

どのみち乾かしても切る。

ウエットカット理論はもちろんわかっての見解だ。

だが、その理論がわかっていれば工夫のしようもあるだろうよ。と…

なのでカラーから始まり、ドライ状態でのカットを徹底した。

結果…

「劇的な時間短縮を実現させることとなる」

4・あとは簡単「ルーティンを作り周りにも思想を波及させる」

自分のルールができたら後は簡単。

そのルールを周りのチームに波及させればよい。

「とにかくウチのチームは”お客様を待たせない”」

そういった統一ルールがあると、必然的にチームにも発想が波及する。

何よりも大前提のサービスがそれだからだ。

そのサービス大前提にのっとるとやってる側もプロセスが描ける。

ブレると当然、動きもブレる。

なので臨機応変という言葉は素敵だけど好きではない。

「何が正解かわからない」からだ。

僕のチームの正解は…

「絶対にお客様を待たせない」

というものが完全なる正解論だからそこに向かってゆけばよいのだ。

迷う事はない。

と、いう事は必然的に…

臨機応変というアクションも小出しにはしているのだ。

仕上げ、カウンセリングタイミング、通すタイミング、あげるタイミング…

そういった部分で臨機応変が使われている。

臨機応変を掲げて仕事をしてしまうと振り幅が大きく、そしてまた大義を見失う事がある。

答えを明確にしておくとブレはないだろう。

結果どうなったのか?

そういった事をやっていると特殊なのか?

そこに関しての興味が湧く人が多数出てくる。

結果論で言うと顧客は爆増した。

そういったものがあるから、人は興味が湧き、そこに対しての答えを見ようとする。

そうそこで改めて出てくるのが…

SNS

というものだ。

ただ単にそういった「考え」をアウトプットしてきただけにすぎない。

そういったものに「共感」してくれる人は必ずいるのだ。

本当にいい世の中になったものだと思う。

「自分の思い描いたものを発言し、評価してくれる人を見つける事ができる世の中」なのだ。

そうなったら幅広く対応する必要もなく、もっと自分のやりたい事を素直に表現できる。

そして更にまたそこに対して「評価」を得られる。

そして「喜び」に変わる。

だから僕は「今日もお待たせしない」

だって、それが僕の思う「正義」なのだから。

お客様を増やしたい

と、いう人の声を多数聞く。

だが、そのほとんどはなぜ増えないのか?というところに向き合っていない。という風に思っている。

アウトプットができれば増えるか?

いや、増えないよ?

上手ければいいのか?

その基準どこで決めるの?

そう、いつだってそういったきっかけは疑問から始まる。

そして、それが組み合わさった時、はじめて評価されるのだと思う。

僕にとって疑問のきっかけは…

お客様を待たせたくない…

というところから始まっているのだ。

もし、そういった部分で悩んでいたらそういったポリシーを定めるというところからはじめてみてはどうだろうか?

もしかしたら見える答えがあるのかもしれませんよ。

Category : コラム