Naoto Kimura

2016.7.31

SNSコンサルはじめました

今日おもむろにバックルーム入ったら…

なんか哀愁漂わせてやさぐれてた奴がいました。

(山根美智子 スタイリスト)

まぁ、ざっくり言うと…

デビューしたてで大して忙しくないんですよ。

んでも優れた素養を持っている事は分かっていまして、オシャレですし、センスもあって美容師の才能には満ちあふれています。

が、しかし…

彼女はネットに弱かった…

そう、現代でいえば生きる上でマストなネットスキルなわけなんですが、古代遺産級の感性なわけです。

今までも何度か促してみましたが、いかんせん頑固者なわけなんですよ。はっはっは。

今時、ネットの一つもオシャレに使いこなせてこそ、美容師としてときめけるものだと思ってしまいますがどうにも…

おらっ

っとすぐそばにあった冊子をポーンと投げてみました。

これは?

と…

めくり出す彼女。

そう…

サロン英会話です。

英語を勉強しろと…?
英語マスターしてインバウンドしろよ

と僕。

笑って流されていたんですが…

そう。それがダメなわけなんだよ

と僕。

何でもねぇ。チャンスはあるわけですよ。大体笑っている様な所にチャンスがあって、そういって流している人が多いからチャンス。みんなが考えてないからインバウンドにはめちゃめちゃチャンスがあるわけなんですよ。

と…

なるほど。という顔をする彼女。

忙しくなりたいす

という彼女。

えっ。君で忙しくなるの簡単だと思うよ?

と僕。

そう…

「女性って”女性というだけてもコンテンツ”」

なわけです。

ましてや…

可愛い、オシャレなどになってくると手がつけられません。

最強のワード。

彼女はair全体のオシャレキングに選出されるくらいオシャレだと思われているわけですから表現は簡単でしょう。

本気でやるなら教えてあげるよ。但し、必ず守る事

と言ったらやりますと言ってたので教える事に。

そういう時はInstagramです

そう、今をときめくInstagram。

MAUは女性がメインなわけですし、オシャレな表現もしやすいわけです。

まず…

ヒアリング

を行いました。

*どのような美容師になりたいのか?

*目的

そんな感じ。

んで早速アカウントを見てみました。

全然ダメ

自分の事を1ミリも分かっていませんでした。

なんやこれ…このプロフィール写真は…

良さが出てない。やり直し!

という事で…

彼女は恥ずかしがり屋だそうでして、できるだけ緊張しないテイスト、そして「引き」で撮る事によって、インスタのプロフィール画面ではあの小さい丸の中にあまり顔が主張されず、尚且つ雰囲気が出る様に。

プロフィール

プロフィールは更にカスでした。

「欲出まくりな文章じゃん」

と…

絶対この人にやってもらいたい!と思われる様な人になるのに、余計文章はいらん

と、全部添削。

シンプルなデザインに。

あのな。そもそも自分がこうなりたい!と思っているプロフィールじゃないやん

と。

そう、彼女は雰囲気重視でオシャレ、センスを主張したいのに…

「予約はこちら」

的なニュアンスで、しかもリンクもダイレクトじゃない的な作り方をして吹きました。

いらん写真は全部消せ

くだらない写真が多すぎました。

チャラチャラした感じのとか、全然知らない人が見たときに関係ない仲間内の写真。

別アカ作って整理しろよ

と…

いらんフォローは全部解除しろ(フォロワー相対比)

そう彼女はフォロワーよりもフォローしてる数の方が多かったのです。

これはいけません。

あきらかに戦闘力が低い人に見られてしまいます。

フォローしなくても友達は友達

とフォワー数よりフォロー数が上回る事はない様に指示。

全部クリアに。

探すのはすぐできます。フォローしてなくても。

今後は年間かけてこれをやれ

この中身は秘密にしておきましょう。

彼女は割と多才な人でして、彼女にしか出来ないコンテンツも持っています。

僕はそういうのは見逃さない。

ええ…自分もコンテンツメーカーですから。はっはっは。

プロフィールが整理されるとちょっとやる気になった様です。

そうすると…

わらわらとスタッフが集まってきました。

「僕もアドバイスください」

と…

余裕で教えませんでした。

何せ…

men’sには1ミリの興味もない

からです。

本当にイマジネーションが湧きません。

男の表現とかわかんないんすよね。

僕自身は自分に興味がないので割り切れるところもありますが、男性の上手い表現の仕方など…

ましてや、興味もないわけですから思考停止。

僕は女性ならいくらでもイメージは湧きます。

これは変な意味ではなく、僕が美容師を志した理由も、女性をアートとして考えている感性も僕なわけです。

すなわち初志貫徹。

なんかカッコつけて写真でも撮っときゃいーんでないの?

と、鼻ほじりながら答えておきました。

てか、テメーで考えな。はっはっは。

と、いう事で…

今後の彼女がどうなるか?非常に楽しみです。

アイテムを授けておきました

僕が使っていた、iPhone用の三脚。

足がぐにゃぐにゃと曲がるタイプで柔軟に自撮りができます。

あげるよ。

また買わなきゃじゃんよ。チッチッ。

ネットが美容室の集客入り口になっている世の中で

勘違いして欲しくないのは、こういう事を教えるのもあくまで…

入り口作りに加担しているだけであって、とてもセンスも才能もある美容師がちょっと時代に乗り遅れてしまっただけで開花するのを妨げている現状にあると思っています。

あくまで…

「知ってもらう」

という手伝いをしているに過ぎず、また、知ってもらったその後は存分に腕を振るいながらも自分を高めていかねばなりません。

ですが、あまりにもその入り口戦争が活発化しすぎて、せっかくの才能が埋もれてしまうのでは?という事を憂いてもいます。

良きものが良き様に伝わり、ご自身に合う美容師さんが探しやすく、また長く通いたいと思ってもらえる美容師でありたい。

こう思うものです。

そういったものも踏まえて取り組みを進めていきたいものですね。

ひょー。ガチコンサルでもやるかのぅ。

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