2017.12.1
12月、初日を終えての感想
あ、画像は全然関係ありません。
友人のガリガリガリクソンさんです。
そろそろ禊を終えて帰ってきてほしいな。と…
12月始まりましたね。
初日からスパークし、自分の中で「年越しは綺麗に」というコンセプト。
両親が美容師だった事もあり、幼少期から「12月はどうして美容室は忙しいの?」というところから始まりました。
子供ながらに父母の説明には無意味に納得したものでして、「髪を綺麗にしてから年を越すんだ。」という、根拠もクソもないけど、なんとなくそう言われると「そうだな!」って思ってしまう何かが年末にはあり、いつしか薄れてきたものの、美容師というのは「その人の節目に関わる職業である」というところに気付きを与えられ、そう言われれば生まれて初めて切った髪は筆にし、七五三には綺麗に髪を整え、成人式には夜中であろうと担当し、結婚式前にはカラーの見え方はこーだあーだ。
何故か根拠はないのに髪は長くする。
出産になれば色んな説があり、カラーするしない。
どうすれば髪が抜けないのか?
経皮毒はあるのか?
と、本当に人の節目に深く関わる職業でして、
「年越し」というこれまたなんの根拠があってそうなったのかわからないカルチャーも日本人というところから無意味に何故か「髪を綺麗にせざるを得ない」
そんな気持ちにさせてしまう。
こういった文化は僕は嫌いではなく、確かに「年をまたぐ」ということに至っては、全てをやっておきたくなる。
今では「歯のホワイトニング」「脱毛」などがそれに該当する。
「なんとなくやっておかなければ気が済まない」
そんな心境になってしまうのだ。
「邪気払いだ!」
なんて言っているのは単に自分のイマジネーションがそういうワードを生み出したにすぎず、大事なのは…
「この年にやり残した事はないのか?」
「そして、また新たな年を前向きに迎える」
という意味での表現であり、一種の儀式に近い。
ただ、そういった節目に対して素直に見直し、こういった行為を行う事でまた担当された方は美意識も高まる。
美意識が高まれば当然、来年に好転する事が増えるのは当然であり、出費が増えれば増えるほどリターンが大きい部分もあるのは自分が体現してきたものでもある。
「髪を切ると同時に気持ちも切っているのだ」
我々の仕事というのは髪をかたどるだけではなくて、そうした「気持ち」に作用する仕事でもある。
だからこそそれぞれの「人生の節目」で重宝される職業でもあるわけだ。
今日という日を迎えて、いきなり空気が変わったかの様にお客様は年越しを意識し、決して安くはない料金を支払い…
来年にかけての想いを述べる。
そして私はそれに応える様にハサミをいれる。
そして、来年の健勝と気運の高まりを祈る。
髪というものは老廃物で生成された死滅細胞ではあるにしても、そういった人の気持ちを左右する稀有なものでもある。
私自身はそういったものに、気持ちを込めてそしてまたそれが天命であるかの様に振る舞う。
今年も始まってしまったが、多くの方にまた来年の気運が高まる様なパフォーマンスをしていきたいと思っている。
31日間。
走っていきたいと思います。
Category : コラム