2014.12.17
「あまり切りたくないけど”雰囲気を変えたい”」という魔の呪文
「長さ変えたくないけど雰囲気を変えたい…」
これはいらっしゃるお客様の中で…
286/500くらいの確率で言われますよね。(木村調べ)
この呪文を聞くと脳裏によぎる言葉は…
・本当にそう思ってんのかなぁ?
です。
大体の方が…
・”なんとなく”でそれを言っているのでは?
と、思ってしまうんですよね。
「雰囲気を変えたい」
とおっしゃるのだけど、基本的に僕たちの仕事は…
「切り取る」ということしか出来ないんですよね。(エクステを除くと)
その呪文を発する事で何を考えるか?と言いますと…
「長さを変えないで変えられる場所」
を探すんですが、基本的には…
「前髪&顔まわり、後は段差(レイヤーなど)」
くらいしかなく、必然的に切り取っていくと…
最早、切れる所がなくなる
わけなんですよね。
そういう風に毎回無理やり…
「どこかを変える」
ということをしているとヘアスタイルは成功しにくいと思っています。
(切れる場所ないのに無理に変えるポイントを探してしまう場合がある)
結構あるぞ!そういう「魔の呪文」
恐らく、本当に思っているとは思うのですが、割と「とりあえず言っとけ」的なオーダー方法はよくあって…
例えば…
・顔まわりに短い毛を〜云々
・前髪があるのは似合わないので〜云々
・カットで動きを〜云々
・(よくわかってないけど)レイヤーを〜云々。
みたいな事をまさに「呪文」のごとく繰り返し、失敗しているなんてケースはないでしょうか?!
割と…
・自分で思っているのと第三者的な判断の違い
というものもあって、そういった判断に任せてみるのもこれまた新しい自分探しができるのかも知れませんね。
とりあえず最近気になった「連呼罪」的魔の呪文は…
「長さは変えたくないんだけど雰囲気を変えたい」
でした。
ちなみに僕は…
「長さ変えないで雰囲気変えるのは今の状態からは厳しいです。」
「長さズバっと切りましょう。」
と遠慮なくズバズバ申し上げる&大体の場合切ってしまう。といういただけないスタンスの持ち主なんですが…
・「自分ではわからないからハッキリ言ってくれ!」
というお客様にはこれ以上ない存在の美容師である事を自負しておりますので当てはまられる方は是非どうぞ。
こんな美容室でのオーダー呪文。
なんとなく貴方は言ってませんか?
失敗しない方法論としては…
「信頼」と「理想」があると思います。
なりたいビジュアル(画像など)を用意し、その上で信頼できる美容師さんのアドバイスを聞き、あまり決めつけすぎずヘアスタイルを作っていくのがポイントかもですねー。
ご参考ください。
Category : コラム