Naoto Kimura

2016.4.29

「今の時代、若手でガーッっと結果にしていくには?」と若手に問われて

自分の店の若いスタイリストの子に髪を切ってもらったんですけど、その時に唐突に聞かれたんですよ。

今の時代、僕ら世代がガーッと伸びていくにはどうしたらよいのでしょう?

僕は…

「わからん」

としか答えられなかった。

何が聞きたかったのか?というと僕ら世代は少なからずビックバンが起こった瞬間があり、そのきっかけは雑誌が大きかったと思うんだけど、そういった部分を見て育ち、この現代においてそういったものは果たしてあるのか?という問いだったんだろう。

色々模索している様だ。
その質問をしてきた彼は基本スタンスはチャラチャラしていてあんまり信用に足る人物ではなかったが、1度「辞める」と言い出し、結果「辞めずに頑張る」と決めてからは目の力が変わった様に思っている。

充分、次を担える要素もある。

僕の場合は雑誌もあったが、ネットに対しての価値観として、それが当たり前領域にした事は何より大きかった様に思う。

なので冷静に見るとキャリアの中では2度ビックバンが起きている。

多分それって「勘」みたいなものもあって、それプラス結局の目線が「あくまで美容師であり、お客様に対して」というマイルールが存在していた事も大きい。

だから必要キーワードとしては…

・スピード(誰よりも早く行動、勘)
・継続力(誰よりも続ける事)
・ポリシー(目的を定める事)
・プライド(職業としての)
・愛情(ヘアスタイルや物事に対しての)

というのが僕の中には存在している。

まず”具体的なものは何か?”を探すのがおかしいのかもしれない

どちらかというと明確な方法論を提示する事は難しいのだが、何かをもたらす最強の武器というものは「ハート」なのではないだろうか?

上記のキーワードを照らし合わせても全てマインドから来ている様な気がする。

まずは自分の中にある”死んでもやりたい事”を明確にする事が最短の方法論なのかもしれない

話していてそんな風に思ってしまった。

”プロセス”ではなく”死んでも叶えたい事”を頭の中で明確にする事。さすれば自然と”プロセス”が見える気がして

ネットを使っていると冷たいとか中身が薄いという様な感じで軽く見られる事が多いのだが、僕の概念では全くそういうのがない。全てその人そのものなのだ。

結局、表現する舞台が違うだけにすぎず、想いを込めている事には変わりはない。

どういう舞台で想いを込めるのか?

その想いが伝わるか?

というところだけの勝負な気がしている。
結果にならなかったとしたら想いが結局足りなかっただけ、そしてそこに対して打ち込みきれなかっただけなのだ。

生きてく中で、そして自分が選んだ道の中でしっかりとしたキーワードを定め、その後にイメージしてみると自ずと見えるプロセスがあるのかもしれない。

どうしても伝えたいんだから。

上手く言えなかったのでこうして文章として残しておこう。

いい目の力をしていたので見えてくるものもあるんじゃあないのかなぁ?と思った僕。

もうそういう顔をしているんだ。

期待できるよ。

Category : コラム