Naoto Kimura

2017.8.26

先輩と同じ仕上がりにならない…!道具同じの使ってる?

美容師やってて、お客様がなかなか増えなかったり、仕上がりクオリティがなかなか良くならなかったりする人の多くは…

「相手に自分を重ねられない人」

だと思っています。

いつも「面白いなー!」

と感じている例としては…

「アシスタントやってて、担当技術者と違う道具使ってるタイプの人」

です。

僕の道具で例に出すと…

ブローブラシがあって、僕は99.8%くらい「小ロール(細い方)」を使うんですが…

ブローに入る大半のアシスタントは「普通サイズのロールブラシ」を使う

んです。

(普通サイズ)

普段から仕事をきちんと見て何かを感じていれば…

「あー。小ロールだからこう丸くなるのかー。」

とか…

「あー。この人は普通サイズ嫌いなんだなー。」

とか、突っ込んで考えると…

「なぜ小ロールなんだろう?」

など思考を巡らせる事もあるでしょうが、なぜか皆普通サイズです。

ひどい場合だと「クッションブラシでブロー」し始める人までいます。

僕は特に何か言うわけでもなく、仕上がりが微妙であれば淡々と「小ロール」を用いて修正をしている姿をじっと見つめているのですが、次に入る時も「普通サイズのロールブラシ」を使うわけです。

これはどういう現象なのか…

と、頭を悩ませる事もしばしばなのですが、そこであえて言及する事もなく、自主性に任せていますが、恐らく、永久に僕自身が満足する仕上がりにはならないんだろうなー。とぼんやり思っています。

いや、僕が、普段から「普通サイズのロールブラシ」を使っていて、アシスタントが「小ロール」を使っているのならなんとなく理解できます。

毛先の入れ具合のスキルが乏しくて、小ロールを使った方が入りやすいだろう。

と考えるからです。

クッションブラシを使っている人に関しては言葉もないレベルで意味不明です。

求めてる仕上がりに到達する事は一生涯ありませんw

当たり前ですね。

道具の概念としては対極に位置する道具ですから非常に謎めいています。

ねぇ、いつもどこ見てるの?笑

空中を見てるのかなぁ?と言わんばかりの雰囲気仕事術ですが、そういった事って別ケースでも身近にないでしょうか?

例えば、ウィービング入れるのに、技術者はウィービィングコームを使ってるのに、アシスタントはテールコーム使ってるとか…

技術者はヘアビューザーで乾かしてるのに、アシスタントはツヤ機能搭載してない型のドライヤーを使うとか笑

結構あるある事例が多い様に思うんですが、皆さん大丈夫なんでしょうか。

その人に思考を重ねられるから上達するし、わかる

これは技術者に対してもそうですし、お客様に対してもそういう思考が求められますが、当たり前の様であっても意外と盲点だったりする事多いですよね。

僕の場合、単純だったので、付いていた技術者の道具と全部同じでしたけどね。

技術的な事は全く何も考えてませんでした。

いや、だって、その仕上がりを作るの手伝ってるわけだから同じの使うでしょ。みたいな…

シンプルな発想。

んでも色んなものを使い始めたり、色んな人の仕事を見てると、またそれも使ってみたくなり、その人の仕事に入る時だけはそれを使う。

効果や意味を考えたのは後の話ですが、基本的に下の頃から自分の技術とかにプライドなかったので…

「あー。これ使ったらいい感じになるんかなー?」

くらいなものでしたが、幸い大きく注意される事なくスムーズにスタイリストにはなってましたね。

思考を重ねるというのはこれまた難しい事なので後に置いておく事も可能だが…

普段から見ているにも関わらず、ずっと仕上がりが変わらないなど指摘されるタイプの人ははまず道具から見直してみてはどうだろうか。

そして…

「なぜこの道具なのか?」

というのを考えてみる。

そして、それを繰り返していった後に意味がわかり、その他の場面(人)に入る時にも自動的に思考が切り替わるって事にはならないだろうか。

1番の原因としては悪気があるわけでもなんでもないのは重々承知でいうと…

「特に何も考えてなかった」

というものが上達する上では最大の敵であり、それを体現しているに過ぎないという事。

身近にある道具で効果、用途を考え…

そして、それを扱う人の事を考え…

それを受ける人の事を考える。

順番的にそうなると必然的に仕上がりのクオリティは上がる気がして。

そんな単純な事って身近にありませんか?

ものすごく簡単な事なんだけど、日々を過ごす中でルーティンになり過ぎていて盲点だったなぁ。っていう事はありませんか?

もし、進みが悪くて悩んでいる人がいたらその辺から見直してみるのも良いのかもしれませんね。

Category : コラム